「カウンセリングを受けてみたいけど、1回にどのくらいの時間がかかるんだろう」「初回と2回目以降で時間は違うのかな」と、初めてカウンセリングを検討する際には、時間のことが気になりますよね。
時間が分からないと、当日のスケジュールも立てにくいですし、料金のことも心配になるかもしれません。
この記事では、そんなあなたの不安を解消するために、カウンセリングの時間の目安について、初回と2回目以降に分けて具体的に解説します。
さらに、限られた時間を最大限に有効活用するための準備やコツもご紹介しますので、安心してカウンセリングの第一歩を踏み出すための参考にしてください。
まず結論から、カウンセリング時間の一般的な目安は50分前後です
色々な情報を見る前に、まずは最も知りたい結論からお伝えします。
カウンセリング1回あたりの時間はどのくらいなのか、その一般的な目安を知ることで、大まかなイメージを掴むことができます。
細かい違いはありますが、まずはこの基本となる時間を押さえておきましょう。
多くのカウンセリングルームで採用されている標準的な時間設定とその理由
多くのカウンセリングルームやオンラインカウンセリングサービスでは、1回のセッション時間を45分から60分程度に設定していることがほとんどです。
特に「50分」という時間が、心理カウンセリングにおける一つの基準として広く採用されています。
これは、人が集中して自分の内面と向き合える時間の長さを考慮した結果です。
短すぎると話が核心に触れる前に終わってしまい、長すぎると相談者もカウンセラーも心身ともに疲弊してしまうため、この50分という時間が、対話を通じて心を深く見つめるのに最も効果的だと考えられているのです。
また、カウンセラーはセッション終了後の10分間で、話された内容の記録や次のセッションの準備を行います。
このカウンセリング時間50分+準備時間10分を合わせた1時間を「治療時間単位(セラピューティック・アワー)」と呼び、質の高いカウンセリングを継続的に提供するための工夫でもあるのです。
オンラインカウンセリングと対面カウンセリングで時間の目安に違いはあるのか
カウンセリングの形式には、直接カウンセラーと会う対面式と、パソコンやスマートフォンを使うオンライン式があります。
時間の目安については、実はこの形式による大きな違いはほとんどありません。
例えば、国内最大級のオンラインカウンセリングサービスである「cotree(コトリー)」や「Unlace(アンレース)」といったサービスでも、1回のビデオカウンセリング時間は45分や50分を基本としている場合が多いです。
ただし、オンラインの場合は移動時間が一切かからないため、その分、時間を有効に使いやすいという大きなメリットがあります。
自宅や好きな場所から受けられる手軽さも魅力で、どちらの形式を選ぶにしても、時間の基本は50分前後と考えておけば間違いありません。
カウンセリング時間に行政や公的機関の相談窓口を利用する場合の目安
民間のカウンセリングだけでなく、市役所や保健所、精神保健福祉センターなどの公的機関が提供する無料の相談窓口を利用することもできます。
これらの公的機関の相談時間は、1回あたり30分から60分と、少し幅があるのが特徴です。
公的機関の相談時間が短めな理由
・予算や人員の制約:税金で運営されているため、限られたリソースで多くの住民にサービスを提供する必要がある。
・一次相談としての役割:深刻な悩みを抱える人への最初の入口として、まずは状況を把握し、より適切な専門機関へつなぐことを目的としている場合が多い。
例えば、お住まいの地域の「こころの健康相談統一ダイヤル」に電話をすると、まずは短い時間で状況を丁寧に聞いてくれます。
もし継続的なカウンセリングが必要だと判断されれば、地域の医療機関や民間のカウンセリングルームを紹介してくれるので、どこに相談していいか分からない時の最初のステップとして非常に頼りになります。
初回のカウンセリング時間はなぜ長くなる傾向にあるのかその内訳を解説
カウンセリングを初めて受ける「初回」は、2回目以降よりも少し長めの時間に設定されていることがあります。
多くの場合、60分から90分ほどかけて、じっくりと話を聞く時間が設けられます。
ここでは、初回のカウンセリングでどのようなことが行われるのか、その具体的な内容と時間の内訳について詳しく見ていきましょう。
自己紹介とカウンセリングの進め方を確認するための大切な時間
初回のカウンセリングでは、まずお互いの自己紹介から始まります。
カウンセラーがどのような資格を持ち、どんな姿勢で話を聞いてくれるのかを知ることは、安心して話すための第一歩です。
同時に、カウンセラーからカウンセリングの基本的なルールについての丁寧な説明があります。
これは「インフォームド・コンセント(説明と同意)」と呼ばれる非常に重要なプロセスで、話した内容の秘密を守る「守秘義務」や、今後の進め方、料金体系、キャンセルポリシーなどを確認し、納得した上でカウンセリングを開始します。
この初期段階での丁寧なすり合わせが、今後の信頼関係を築く上で不可欠なため、10分から15分ほどの時間が確保されます。
あなたの悩みやこれまでの経緯を詳しくカウンセラーに伝える時間
次に、あなたが今日ここに来るに至った経緯、つまり、どのようなことに悩み、これまでどのように過ごしてきたのかをカウンセラーに伝える時間が必要です。
これは「インテーク面接(受理面接)」と呼ばれ、単なる悩み相談ではなく、あなたの状況を多角的に理解するための時間です。
いつから悩んでいるのか、きっかけは何か、家族や仕事の状況、これまでの対処法などを、カウンセラーは急かすことなく、あなたのペースに合わせてじっくりと聞いてくれます。
初めて会う人に自分のことを一から説明するのは思った以上にエネルギーと時間がかかりますが、ここで焦らず正直に話せることが、問題解決の糸口を見つける上で非常に大切になります。
この部分に最も多くの時間が割かれ、30分以上かかることも珍しくありません。
今後のカウンセリングの目標や方針を一緒に決めるための時間
一通りあなたの話を聞いた後、カウンセラーは、このカウンセリングを通じてどうなりたいか、どのような状態を目指したいかという「目標(ゴール)」を一緒に考えてくれます。
「ただ漠然と楽になりたい」という気持ちを、「まずは週に一度、夜ぐっsり眠れる日を増やす」「苦手な上司との会話で、過度に緊張しないための方法を身につける」といった具体的で達成可能な目標に落とし込む作業です。
- 現状の共有:悩みや経緯を詳しく話す(インテーク面接)
- ルールの確認:カウンセリングの進め方や約束事の合意(インフォームド・コンセント)
- 目標設定:カウンセリングで目指すゴールを一緒に決める
この目標設定を初回に行うことで、2回目以降のカウンセリングがより意味のあるものになります。
この話し合いにも10分から15分ほど使い、初回全体の時間は合計で60分から90分程度になることが多いのです。
2回目以降のカウンセリング時間の目安と初回との大きな違い
無事に初回を終え、カウンセリングを継続していくことになった場合、2回目以降の時間はどのように変わるのでしょうか。
初回との違いを理解することで、継続的なカウンセリングをどのように活用すればよいかが見えてきます。
より具体的な悩みの核心に焦点を当てるための集中した対話の時間
2回目以降のカウンセリングは、多くの場合、前述した標準的な時間である45分から50分程度で行われます。
初回のように自己紹介や全体像の確認に時間を使う必要がないため、その分、より具体的なテーマや悩みの核心部分に焦点を当てて対話を進めることができます。
例えば、「前回話した職場での人間関係について、今週特に気になったAさんとのやり取り」といったように、ピンポイントな話題から深く掘り下げていく時間になります。
初回が映画の「あらすじ紹介」だとすれば、2回目以降は物語の各章をじっくりと読み解いていくようなイメージです。
前回のカウンセリングからの変化や気づきを共有する時間
継続的なカウンセリングでは、前回のセッションから今回までの間に、自分の心境や行動にどのような変化があったかを共有することから始まることがよくあります。
「前回アドバイスされたことを試してみたら、少し気持ちが楽になりました」といったポジティブな報告もあれば、「考えてみたけれど、やっぱりうまくいきませんでした」という報告もあるでしょう。
どちらの報告も非常に重要で、この振り返りの時間が、自分自身を客観的に見つめ直し、次の一歩を考えるための重要な土台となります。
うまくいかなかった経験こそ、新たなアプローチを考えるための貴重な情報になるのです。
カウンセラーからのフィードバックや新たな視点を得るための時間
2回目以降は、カウンセラーとの信頼関係も少しずつ深まってきます。
そのため、カウンセラーからより踏み込んだフィードバックや、自分一人では気づけなかった新たな視点を提供してもらう時間も増えていきます。
例えば、「何事も完璧にこなさなければならない」という無意識の思い込み(認知の歪み)を指摘してもらうことで、問題の根本原因に気づくことも少なくありません。
この建設的な対話を通じて、少しずつ心の整理が進んでいき、生きづらさが軽減されていくのです。
カウンセリングの時間と料金はどのように関係しているのかを解説
カウンセリングを受ける上で、時間と同じくらい気になるのが料金です。
時間は長ければ長いほど良いというわけではなく、料金とのバランスも考える必要があります。
ここでは、カウンセリングの時間と料金の一般的な関係について解説します。
時間単位で料金が設定されていることが一般的
ほとんどのカウンセリングは、時間単位で料金が設定されています。
「50分で10,000円」といった形が最も一般的で、当然ながら時間が長くなれば、その分料金も高くなります。
例えば、基本の50分コースに加えて、よりじっくり話したい人向けに「80分コース 15,000円」などが用意されている場合もあります。
また、初回が60分や90分と長く設定されている場合、その分、初回の料金が2回目以降よりも高く設定されていることも多いので、予約時には必ず料金体系を確認しましょう。
ウェブサイトの料金ページを事前にチェックしておくことが大切です。
オンラインカウンセリングにおける料金プランの具体例
オンラインカウンセリングサービスでは、月額制のプランを提供しているところもあります。
例えば、メッセージング形式のカウンセリングが使い放題で、月に1回や2回、ビデオカウンセリング(1回50分など)がセットになっているプランです。
オンラインカウンセリングの「Unlace(アンレース)」では、月額のサブスクリプションプランを提供しており、契約期間内であれば資格を持つカウンセラーに何度でもメッセージ相談が可能です。
このようなプランは、1回あたりの時間や料金を細かく気にするよりも、継続的にサポートを受けたいという人に向いています。
自分のライフスタイルや相談したい内容に合わせて選ぶと良いでしょう。
自由診療のためカウンセリング料金は場所によって大きく異なる
日本のカウンセリングは、一部の医療機関を除き、健康保険が適用されない「自由診療」です。
これは、料金をカウンセリングルームが自由に設定できることを意味し、そのため価格には大きな幅があります。
カウンセリングの種類 | 料金相場(50分あたり) | 特徴 |
---|---|---|
公的機関の相談窓口 | 無料~3,000円程度 | 利用しやすいが予約が取りにくい場合も |
個人のカウンセリングルーム | 5,000円~15,000円 | 最も一般的。カウンセラーの経験で変動 |
都心部の高名なカウンセラー | 15,000円~30,000円以上 | 特定の分野の第一人者など |
料金が高いから良い、安いから悪いと一概には言えません。
料金は、カウンセラーの資格(臨床心理士・公認心理師など)や経験、提供されるサービス内容によって変動するため、自分にとって納得できる料金とサービスのバランスを見つけることが重要です。
カウンセリングの時間を無駄にしないための初回の具体的な準備
せっかく時間とお金をかけてカウンセリングを受けるのですから、その時間を最大限に有効活用したいですよね。
特に初めてのカウンセリングでは、緊張してしまってうまく話せないこともあります。
ここでは、初回に臨むにあたって、事前にできる準備について具体的にお伝えします。
相談したいことや悩んでいることを事前にメモに書き出しておく
まず一番にやっておきたいのが、相談したい内容を事前にメモに書き出しておくことです。
頭の中だけで考えていると、いざカウンセラーを目の前にした時に、緊張で頭が真っ白になり、何から話せばいいか分からなくなってしまうことがあります。
- いつから:その悩みはいつ頃から始まったか
- どこで:どんな場所や状況で特に辛くなるか
- 何を:具体的に何に困っているか
- どのように:どんな風に辛いのか(気持ち、体の症状など)
- これまでどうしてきたか:自分で試した対処法など
箇条書きで構いませんので、思いつくままに書き出してみましょう。
そのメモを見ながら話すことで、伝え忘れを防ぎ、スムーズに本題に入れるので、カウンセラーもあなたの状況を理解しやすくなります。
カウンセリングでどうなりたいか理想の状態をイメージしておく
ただ悩みを話すだけでなく、「このカウンセリングを通じてどうなりたいか」という簡単なゴールをイメージしておくと、より有意義な時間になります。
完璧な目標でなくても大丈夫です。
「不安で眠れない日を減らしたい」「人前で話す時の動悸を少しでも和らげたい」「問題解決のヒントが一つでも見つかればいいな」といった、具体的でささやかな目標で構いません。
その気持ちを最初にカウンセラーに伝えることで、カウンセラーもあなたのゴールに向かって、より的確なサポートをしやすくなります。
カウンセラーに聞きたいことがあればリストアップしておく
カウンセリングは、一方的に話す場ではありません。
カウンセラーに対して疑問に思うこと、例えば「先生はこういう場合、どう考えますか?」といった質問をすることもできます。
また、カウンセリングの進め方や頻度、方針についてなど、事務的な質問も遠慮なくして大丈夫です。
事前に聞きたいことをリストアップしておけば、初回の限られた時間の中で、不安や疑問を解消し、安心して2回目以降のカウンセリングに臨むことができます。
2回目以降のカウンセリング時間をより充実させるための心構え
継続的なカウンセリングをより効果的なものにするためには、毎回どのような意識で臨めばよいのでしょうか。
2回目以降の時間をさらに充実させるための心構えや、セッション中に意識したいことをご紹介します。
前回のセッションから今日までの出来事や心境の変化を振り返る
カウンセリングの前日や当日の朝に、少し時間を作って、前回のセッションから今日までのことを振り返る習慣をつけてみましょう。
振り返りのポイント
・どんな出来事があり、その時どう感じたか?
・前回からの宿題や試してみたことはあるか?うまくいった?いかなかった?
・体調や気分の波はどうだったか?
・カウンセラーに特に話したいと思ったことは何か?
この振り返りをするだけで、セッションの冒頭でスムーズに話を切り出すことができ、50分という限られた時間を有効に使うことができます。
簡単な日記やスマホのメモアプリに記録しておくのも非常に効果的です。
うまくいかなかったことやネガティブな感情も正直に話す
カウンセリングでは、つい「良い報告」をしなければならない、進歩を見せなければならない、と思いがちですが、そんなことは全くありません。
むしろ、うまくいかなかったこと、試したけど効果がなかったこと、腹が立ったことや悲しかったことといったネガティブな感情こそ、正直に話すことが大切です。
そうした部分にこそ、問題解決の重要なヒントが隠されていることが多いのです。
カウンセラーはあなたの味方ですから、どんな内容でも否定せずに受け止め、一緒に考えてくれます。
分からなかったことはその場で質問して疑問を解消する
カウンセラーの話を聞いていて、「それはどういう意味だろう?」と疑問に思ったり、話の内容にしっくりこなかったりすることもあるでしょう。
そんな時は、遠慮せずにその場で「すみません、今のお話がよく分からなかったのですが」「それは具体的にどういうことですか?」と質問することが重要です。
疑問を放置したまま時間が過ぎてしまうのは非常にもったいないことです。
カウンセリングはあなたとカウンセラーの共同作業であり、対話を通じて理解を深めていくことが、効果を高める鍵となります。
カウンセリングの時間に関するよくある質問とその回答
カウンセリングの時間については、これまで説明したこと以外にも、様々な疑問が浮かぶかもしれません。
ここでは、多くの人が疑問に思うであろう時間に関する質問について、Q&A形式でお答えしていきます。
話の途中で時間が来た場合でもカウンセリングの時間を延長することは可能か
話が盛り上がっている最中に終了時間になってしまうことは、よくあることです。
時間の延長が可能かどうかは、カウンセリングルームの方針や、その後の予約状況によって異なります。
多くの場合、次の予約が入っているため、時間厳守で終了となります。
もし延長の可能性がある場合は、初回の説明の際に確認しておくと良いでしょう。
また、事前に「今日は話したいことが多いので延長したい」と伝えておけば、可能な範囲で対応してくれることもありますが、延長した分の料金は別途発生するのが一般的です。
カウンセリングの時間に遅刻してしまった場合はどうなるのか
やむを得ない事情で予約時間に遅刻してしまった場合、残念ながら、その分カウンセリングの時間が短くなるのが原則です。
例えば50分の予約で10分遅刻した場合、残りの40分でセッションを行うことになります。
料金は通常通り、予約した50分ぶん満額を請求されることがほとんどです。
カウンセラーはあなたのためにその時間を確保しているため、遅刻した場合でも返金などはありません。
遅れそうな場合は、分かった時点ですぐに連絡を入れるのがマナーです。
自分に合った時間設定のカウンセリングを選ぶためのポイント
自分にとって最適な時間設定を選ぶには、まず自分の集中力がどのくらい続くかを考えてみましょう。
長時間話すのが苦手な人は、まずは45分や50分といった標準的な時間から始めるのがおすすめです。
- 集中力:長時間話すのが得意か、苦手か。
- 話したい内容の量:毎回じっくり話したいか、ポイントを絞って話したいか。
- 通う頻度と体力:遠方から通うので、1回でまとめて話したいか。
- 予算:1回あたりの料金はどのくらいまで許容できるか。
多くのカウンセリングルームのウェブサイトには時間と料金のプランが明記されているので、事前に比較検討することが大切です。
自分にぴったりのカウンセリング時間で相談できる場所の探し方
カウンセリングの時間についての理解が深まったところで、最後に、実際にどこでカウンセリングを受ければよいのか、具体的な探し方をご紹介します。
自分に合った場所を見つけるためのいくつかの方法を知っておきましょう。
オンラインカウンセリングのプラットフォームで条件を絞って探す
「cotree(コトリー)」や「Unlace(アンレース)」といったオンラインカウンセリングのプラットフォームは、カウンセラーを探すのに非常に便利です。
これらのサイトでは、カウンセラーの専門分野や経歴だけでなく、カウンセリングの時間や料金から絞り込んで検索することができます。
「50分」「60分」といった時間でフィルターをかけたり、料金の上限を設定したりすることで、自分の希望に合ったカウンセラーを効率的に見つけることが可能です。
まずはサイトを訪れて、どんなカウンセラーがいるのか眺めてみるだけでも参考になります。
地域のカウンセリングルームのウェブサイトを直接確認する
もし対面でのカウンセリングを希望する場合は、「お住まいの地域名+カウンセリング」といったキーワードで検索してみましょう。
多くのカウンセリングルームが独自のウェブサイトを持っており、そこにはサービス内容、料金体系、そしてもちろんカウンセリングの時間設定について詳しく記載されています。
「初回は60分、2回目以降は50分」といった詳細な情報が書かれていることが多いので、複数のサイトを比較検討することで、自分の希望に合う場所が見つかります。
公的機関の相談窓口に問い合わせて情報を得る
どこに相談すればよいか全く見当がつかない場合は、まずはお住まいの市区町村の役所の福祉課や保健センター、精神保健福祉センターなどに問い合わせてみるのも一つの方法です。
そこでは、直接相談に乗ってくれるだけでなく、地域の医療機関や民間のカウンセリングルームの情報を教えてくれることもあります。
公的機関の職員は地域のリソースに詳しい専門家なので、あなたの状況に合った適切な相談先を紹介してくれるでしょう。
一人で抱え込まず、まずは公的な窓口に電話してみるという選択肢も持っておきましょう。
カウンセリングの頻度と時間のバランスを考えて計画を立てる
カウンセリングは1回で終わることは少なく、継続することで効果を発揮します。
そのため、1回あたりの時間だけでなく、どのくらいの頻度で通うのかも重要になります。
時間と頻度のバランスを考えることで、無理なくカウンセリングを続けることができます。
カウンセリング初期は週に一度のペースが推奨される理由
カウンセリングを開始したばかりの初期段階では、週に1回、50分程度のペースで通うことが推奨される場合が多いです。
これは、カウンセラーとの信頼関係(治療同盟とも呼ばれます)を早期に築き、初回で話した内容や設定した目標への意識を途切れさせないためです。
間隔が空きすぎると、前回の話の内容を忘れてしまったり、問題解決へのモチベーションが下がってしまったりすることがあります。
毎週同じ曜日の同じ時間に予約を入れることで、生活の中にカウンセリングを安定して組み込むことができます。
状態が安定してきたら隔週や月一回に頻度を調整する
カウンセリングが進み、少しずつ心の状態が安定してくると、カウンセラーと相談の上で、頻度を隔週(2週間に1回)や月1回に減らしていくことができます。
これは、カウンセリングで得た気づきやスキルを、日常生活の中で自分で実践していくための期間を設けるためです。
カウンセリングから「卒業」するための準備段階とも言え、頻度を減らすことで、経済的な負担を軽減しながら、継続的にサポートを受けることが可能になります。
自分のペースや予算に合わせて無理のない計画を立てる重要性
最も大切なのは、自分の心身の状態やライフスタイル、そして経済的な状況に合わせて、無理のない計画を立てることです。
推奨されるペースが週1回であっても、それが負担になるのであれば、正直にカウンセラーに相談しましょう。
「経済的に毎週は難しいので、まずは隔週でお願いできますか?」といった希望を伝えることは全く問題ありません。
無理して通うことがストレスになってしまっては本末転倒です。
自分に合った時間と頻度のバランスを見つけることが、カウンセリングを長く続けるための秘訣です。
まとめ
今回は、カウンセリングの時間について、初回と2回目以降の目安や、時間を有効に使うコツなどを詳しく解説してきました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返り、あなたが安心して次の一歩を踏み出せるように、要点を整理します。
カウンセリング時間の目安を知り不安を解消することが第一歩
カウンセリングの時間は、一般的に1回50分前後が目安です。
初回は自己紹介や状況のヒアリングで60分から90分と長くなる傾向がありますが、その理由を知ることで、当日の流れをイメージしやすくなったのではないでしょうか。
時間がどのくらいかかるかという具体的な情報があるだけで、漠然とした不安は大きく軽減されます。
まずはこの目安を知り、心の準備をすることが大切です。
時間を有効に使うための事前準備がカウンセリングの効果を高める
限られた時間を最大限に活かすためには、相談したいことのメモを作成したり、どうなりたいかのゴールをぼんやりとでもイメージしたりといった事前準備が非常に効果的です。
特に初回は緊張しやすいものですが、少し準備をしておくだけで、落ち着いて話したいことを伝えることができ、より満足度の高い時間にすることができます。
この小さなひと手間が、カウンセリングの効果を大きく左右します。
自分に合った時間と頻度で無理なく続けることが何よりも重要
カウンセリングは、あなた自身の心の健康のための大切な時間です。
周りのペースに合わせる必要はなく、あなた自身の心と体の状態、そして生活のペースに合わせて、無理なく続けられる時間と頻度を見つけることが何よりも重要です。
もし時間や料金、頻度について疑問や不安があれば、遠慮なくカウンセラーに相談してください。
この記事が、あなたがカウンセリングという選択肢に安心して一歩踏み出すための助けとなれば幸いです。
コメント