「お客様が一度しか来てくれない…」「どうすればリピートしてもらえるのだろう?」と、サロンの集客について頭を悩ませていませんか。
サロンの経営を安定させるためには、新規のお客様を増やすことと同じくらい、一度来てくださったお客様に再び足を運んでもらう「リピート率の向上」が非常に重要です。この記事では、サロンのリピート率を向上させるための具体的な方法として、お客様の心をつかむ「カウンセリング」と、再来店を優しく促す「DM(ダイレクトメッセージ)」の施策に焦点を当て、初心者の方にも分かりやすく解説します。
具体的な手順やそのまま使える例文も豊富に紹介するので、明日からのサロンワークにすぐ活かせます。
サロンのリピート率を向上させるにはカウンセリングとDM施策の徹底が最も効果的です
サロンのリピート率がなかなか上がらないと悩むオーナー様は多いですが、解決の糸口は実は日々の業務の中に隠されています。
数ある施策の中でも、お客様一人ひとりと深く向き合う「カウンセリング」と、お店のことを思い出してもらうきっかけを作る「DM」は、リピート率向上において絶大な効果を発揮します。この二つの施策を徹底することが、お客様との信頼関係を築き、安定したサロン経営を実現するための最短ルートとなるのです。
なぜカウンセリングがサロンのリピート率向上に直結する施策なのかその理由
カウンセリングは、単に施術前の希望を聞くだけの時間ではありません。それは、お客様が抱える髪や肌の悩み、理想の姿、さらには普段の生活スタイルまで深く理解し、信頼関係を築くための最も重要な機会です。
お客様は「私のことをこんなに真剣に理解しようとしてくれるんだ」と感じることで、サロンに対して安心感と親近感を抱きます。この「自分は特別な存在として扱われている」という感覚こそが、他の多くのサロンではなく「またこのサロンに来たい」「この人にお願いしたい」と思わせる強力な動機となり、リピート率の向上に直接つながるのです。
お客様との関係性を継続させるDM施策がリピート率向上に欠かせない理由
どれだけ素晴らしい施術と接客を提供しても、お客様は日々の忙しさの中で、あなたのサロンのことを残念ながら忘れてしまう可能性があります。
そこで重要になるのがDM(ダイレクトメッセージ)施策です。来店後のタイミングで感謝を伝えたり、お誕生日をお祝いしたり、お得なキャンペーンをお知らせしたりすることで、お客様の記憶にサロンの存在をポジティブな印象と共に留めることができます。DMは単なる宣伝ツールではなく、お客様との大切なつながりを維持し、再来店のきっかけを作るためのコミュニケーション施策であり、リピート率向上には不可欠なのです。
カウンセリングとDM施策を組み合わせることで生まれる相乗効果でリピート率を向上させる
カウンセリングとDM施策は、それぞれ単体でも効果がありますが、組み合わせることでその効果は何倍にもなります。これは、カウンセリングで得た「お客様だけの情報」をDMに反映させることで、究極のパーソナライズが実現できるからです。
例えば、カウンセリングで「最近、仕事でPC作業が多くて肩が凝るんです」という情報を得たとします。そのお客様に対して後日、「山田様、その後お肩の調子はいかがですか?お疲れの際には、頭皮から血行を促進するヘッドスパもおすすめですよ」といったパーソナルな内容のDMを送れば、お客様は「私のことを覚えていてくれた」と深く感動するでしょう。このように情報を連携させることで、お客様にとって唯一無二のサロンとなり、リピート率は飛躍的に向上します。
お客様の心をつかむカウンセリングでサロンのリピート率向上を目指すための第一歩
リピート率向上のためのカウンセリングは、技術的な質問をするだけでは不十分です。お客様が心を開き、本音で話してくれるような雰囲気作りと、信頼関係を築くための姿勢が求められます。
ここでは、次回の来店予約につながるような、効果的なカウンセリングの基本的な考え方と準備について詳しく解説していきます。この第一歩を丁寧に行うことが、お客様をあなたのサロンのファンにするための基礎となります。
初回カウンセリングがリピート率を左右する!サロンの第一印象を決める重要性について
お客様がサロンに対して抱く第一印象は、初回のカウンセリングでほぼ決まると言っても過言ではありません。心理学で言う「初頭効果」のように、最初の印象が後々の評価に大きく影響を与えるからです。
マニュアル通りの質問をこなすだけでは、お客様は「作業的だな」「誰にでも同じことを言っているんだろうな」と感じてしまいます。大切なのは、お客様の目を見て、笑顔で、そして真剣に話を聞く姿勢です。あなたのサロンが「流れ作業の場所」ではなく、「自分としっかり向き合ってくれる特別な場所」だと感じてもらうことが、リピート率を向上させるためのスタートラインです。
次回来店へと自然につなげるためのリピート向上カウンセリング施策の目的を明確にする
リピート率向上を目的としたカウンセリングでは、「お客様の悩みを解決し、理想の姿を一緒に目指すパートナーになる」という目的を明確に持つことが重要です。私たちは単なる技術者ではなく、お客様の美をサポートする専門家であるという意識が求められます。
そのためには、お客様が今何に困っていて、将来的にはどうなりたいのかを徹底的にヒアリングします。そして、その目標達成のために、今回の施術だけでなく、今後の最適な来店周期やホームケアの重要性を具体的に伝えることで、「この人になら任せられる」「次もまた相談したい」という信頼感を育み、自然な形で次回来店へとつなげることができます。
お客様が本当に話したいことを安心して話せるカウンセリングの空間と雰囲気作り
お客様が普段は言えないような本音を話すためには、リラックスできる「心理的安全性」が確保された環境が不可欠です。
- 他のお客様の会話が聞こえにくい半個室のスペースを用意する
- 長時間座っても疲れない、座り心地の良い椅子を選ぶ
- ウェルカムドリンクを提供し、一息ついてもらう時間を作る
- リラックス効果のあるBGMを適切な音量で流す
上記のような物理的な配慮に加え、「どんな些細なことでも、気になることは何でもお聞かせくださいね」といった優しい声かけや、急かさずにじっくりと時間を取る姿勢も大切です。お客様が「ここは安心して話せる場所だ」と感じる雰囲気を作ることが、質の高いカウンセリング施策の基本となります。
リピート率向上に直結するカウンセリング施策の具体的な質問項目とヒアリング術
お客様との信頼関係を築くためには、何をどのように聞くかが非常に重要になります。ありきたりな質問ではなく、お客様のことをより深く知るための質問を投げかけることで、カウンセリングの質は格段に上がります。
ここでは、お客様の過去、現在、未来を探ることで、リピート率向上に直結する情報を引き出すための具体的な質問例とヒアリングのコツを紹介します。
お客様の普段の生活やお手入れ状況を理解するためのカウンセリング質問の具体例
お客様のライフスタイルを理解することは、実現可能で、本当に満足していただける提案をする上で欠かせません。
「普段、ヘアケアやスキンケアにどれくらい時間をかけられますか?」や「お仕事はデスクワークが多いですか、それとも立ち仕事ですか?」「お子様が小さくて、朝はバタバタしますか?」といった質問は非常に有効です。これにより、お客様が毎日無理なく続けられるケア方法を提案でき、「自分の生活に合わせて考えてくれる」という信頼感が高まります。実現不可能な美しいだけの提案は、逆にお客様の満足度を下げてしまうため、ライフスタイルのヒアリングはリピート率向上施策の基本です。
過去のサロンでの経験からリピート向上施策のヒントを見つけ出すための質問術
お客様が過去に他のサロンで感じた不満や、逆に良かった点を聞き出すことは、あなたのサロンが提供すべき価値を見つけるための大きなヒントになります。
「もし差し支えなければ、これまでのサロンで何かお困りになったことや、満足いかなかった経験はございますか?」と、クッション言葉を使いながら優しく尋ねてみましょう。もし不満な点(例:「話を聞いてもらえなかった」「思ったより短く切られてしまった」など)があれば、あなたのサロンではそれを絶対に繰り返さないように最大限配慮することで、大きな差別化となり、「このサロンは違う」と感じてもらうことができ、リピート率向上に強く結びつきます。
お客様の未来の理想像を共有してサロンへの期待感を高めるカウンセリングのコツ
お客様が「こうなりたい」と描く理想の姿を共有することは、次回来店へのモチベーションを高める上で非常に効果的です。人は、未来に楽しみな予定があると、現在を頑張れるものです。
「将来的には、どのようなヘアスタイルや肌の状態を目指したいですか?」や「半年後、一年後には、どんな自分になっていたいですか?」といった未来に向けた質問をしてみましょう。その理想を叶えるための長期的なプラン(美髪・美肌育成プランなど)を一緒に立てることで、お客様はサロンに通う目的が明確になり、「このサロンに通えば理想の自分になれるかも」という期待感から、継続して来店してくれる可能性、つまりリピート率が格段に向上します。
カウンセリング情報を活用してサロンのファンになってもらうための施策とは
カウンセリングで得た貴重な情報は、記録し、活用して初めて意味を持ちます。お客様一人ひとりの情報を丁寧に管理し、次回のサービスに活かすことで、「大切にされている」という特別な感情を抱かせることができます。
ここでは、カウンセリングで得た情報を使ってお客様をサロンの熱心なファンに変え、リピート率を安定的に向上させるための具体的な施策について解説します。
カウンセリングで得たお客様の情報を電子カルテで管理する重要性と具体的な施策
カウンセリングで聞いた内容は、必ず顧客カルテに詳細に記録しましょう。手書きのカルテも良いですが、検索性や共有のしやすさを考えると、顧客管理システムの導入が断然おすすめです。
例えば、リザービアやBionly(ビオンリー)といったサロン専用のシステムを使えば、お客様の基本情報はもちろん、過去の施術履歴、会話の内容(例:「来月ハワイ旅行に行く」)、好み(例:「カフェラテが好き」)、アレルギー情報などを写真付きで一元管理できます。これにより、どのスタッフが対応しても、質の高い、一貫性のあるサービスを提供でき、リピート率向上に大きく貢献します。
次回来店時に前回の会話の内容を覚えておくことがリピート率向上につながる理由
次回来店されたお客様に、カルテを見ながら「山田様、前回お話しされていたハワイ旅行、いかがでしたか?」や「髪の扱い、その後やりにくいところはありませんでしたか?」といった一言をかけるだけで、お客様の満足度は劇的に向上します。
これは、お客様が「自分のことを個人的なレベルで覚えていてくれた」と感じ、深いレベルでの人間的なつながりを実感できるからです。カルテに前回の会話の要点をメモしておくという簡単な施策だけで、お客様はサロンに対して強い親近感を抱き、リピートしたいという気持ちが自然と芽生えるのです。
お客様一人ひとりの悩みに合わせたパーソナルな提案を行うための施策の重要性
カウンセリングで得た情報に基づき、お客様一人ひとりに合わせたパーソナルな提案をすることが、プロフェッショナルとしての信頼を獲得し、リピート率を向上させる鍵です。
例えば、「最近、髪のパサつきと乾燥が気になっている」というお客様には、保湿効果の高いサロントリートメントや、自宅で使えるアウトバスオイルを。「朝のセットを5分で楽にしたい」というお客様には、乾かすだけでまとまる再現性の高いパーマやカットを提案します。誰にでも同じ商品を勧めるのではなく、「あなたの悩みを解決するために、これが最適です」という姿勢を示すことで、お客様はプロとしての信頼を寄せ、継続的な関係を築きたいと考えるようになります。
サロンのリピート率を劇的に向上させるDM施策の基本的な考え方とタイミング
お客様との関係を維持し、再来店を促すDM施策は、やみくもに送っても効果は薄れてしまいます。大切なのは、「誰に」「いつ」「どんな内容を」送るかという戦略です。
お客様の心に響き、行動を促すDM施策の基本的な考え方と、最も効果的なタイミングについて理解を深めましょう。この基本を押さえることが、リピート率向上への近道です。
サロンのことを思い出してもらい再来店を促すDM施策を送る最適なタイミングとは
DMを送るタイミングは、リピート率向上の成果を大きく左右します。お客様の心理やサロンの状況に合わせて、戦略的に配信することが重要です。
- 来店後サンキューDM(来店から1~3日後)
お客様の満足度と記憶が最も新しいうちに感謝を伝えることで、良い印象を確固たるものにします。 - 来店周期に合わせたアプローチDM(施術後1.5~2ヶ月後など)
カットやカラーの効果が薄れ、お客様が「そろそろサロンに行きたいな」と考え始める絶妙なタイミングで背中を押します。 - お誕生日・記念日DM(該当月の初め)
お客様にとって特別な日をお祝いすることで、特別感を演出し、来店動機を高めます。 - ご無沙汰様向けDM(最終来店から3ヶ月以上経過)
サロンから足が遠のいたお客様に、気遣いのメッセージを送り、再来店のきっかけを作ります。
これらのタイミングを理解し、お客様の状況に合わせて戦略的にDMを送ることが重要です。
お客様に自分は特別な存在だと感じさせるDM施策のパーソナライズ術
DM施策でリピート率を向上させるには、「全員に同じ内容を送っているな」と思わせてはいけません。「山田様へ」と必ず名前を入れるのは基本中の基本です。
さらに、カウンセリングで得た情報に基づき、「先日は愛犬のトイプードルのお話、とても楽しかったです」といった一文や、「山田様のデリケートなお肌にぴったりの、低刺激の新しいシャンプーが入荷しましたので、ぜひお試しください」といった、そのお客様だけに向けたメッセージを加えることで、特別感が格段に増し、DMの効果を最大化することができます。
リピート率向上にはDMを送る頻度と内容のバランスが重要だということを理解する
お客様に忘れられたくないからといって、あまりに頻繁にDMを送るのは逆効果です。「また宣伝か」とうんざりされ、通知をオフにされたり、最悪の場合ブロックされたりする可能性もあります。
リピート率向上を目指すなら、月に1~2回程度を目安に、配信頻度を適切に保つことが大切です。また、宣伝ばかりでなく、季節に合わせたケア方法のアドバイス(例:「梅雨の時期の髪の広がり対策」)や、スタッフの日常が垣間見えるような親しみやすい内容を織り交ぜるなど、内容のバランスを取りましょう。お客様にとって「読んで楽しい」「ためになる」情報を提供し続けることが、長期的な関係構築につながります。
【例文あり】お客様の心に響くDMを作成するための具体的なポイントと施策
いざDMを書こうとしても、「どんな文章を書けば良いかわからない」と手が止まってしまう方も多いでしょう。ここでは、様々なシチュエーションでそのまま使える、具体的で効果的なDMの例文を豊富にご紹介します。
これらの例文を参考に、あなた自身の言葉でアレンジを加えることで、お客様の心に響き、リピート率向上に直結するDMを作成することができます。
来店後の感謝を伝えてサロンの印象を強く残すサンキューDMの効果的な例文と施策
【例文】
山田様、先日はご来店いただき誠にありがとうございました。
担当させていただきました鈴木です。
その後、ヘアスタイルの調子はいかがでしょうか?
ご自宅でのスタイリングで、何か分からないことなどあれば、いつでもお気軽にLINEでご連絡くださいね。
カウンセリングでお聞かせいただいた、来月のハワイ旅行、楽しんできてくださいね!
またぜひ、素敵なお話をお聞かせいただける日を楽しみにしております。
山田様のまたのご来店を心よりお待ちしております。
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このように、施術のお礼だけでなく、会話の内容に具体的に触れることで、テンプレートではないパーソナルな温かみが伝わり、お客様の心に深くサロンの印象を刻み込むことができます。
お誕生日やお祝い事で特別感を演出しリピートを促すDMの効果的な例文
【例文】
山田様、お誕生日おめでとうございます!
素敵な一日をお過ごしのことと思います。
ささやかではございますが、山田様へのお祝いと日頃の感謝を込めて、今月ご来店時にご利用いただける「極上ヘッドスパ(3,000円相当)」をプレゼントさせていただきます。
素敵な一年になりますよう、私たちも山田様の「キレイ」を全力でサポートさせてください。
この機会にぜひ、日頃の疲れを癒しにいらしてくださいね。
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このように、お祝いの言葉と共に、お客様が「使ってみたい」と思うような魅力的なプレゼントを用意することで、お客様は「自分の誕生日を覚えていてくれた」と喜び、来店する強い動機付けになります。これはリピート率向上に非常に効果的な施策です。
しばらくご来店のないお客様を丁寧に呼び戻すためのDM例文と注意すべきポイント
【例文】
山田様、ご無沙汰しております。
〇〇サロンの鈴木です。その後、お変わりなくお過ごしでしょうか?
季節の変わり目ですが、髪やお肌の調子はいかがですか?
そろそろ紫外線も強くなってきますので、髪のUVケアなども大切になってきますね。
もし何かお困りのことがあれば、いつでもご相談ください。
山田様にまたお会いできる日を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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しばらくご来店のないお客様には、営業色を強く出しすぎず、まずは相手を気遣う姿勢を見せることが何よりも大切です。「来てくれないから」というスタンスではなく、「お元気ですか?」という純粋な気持ちを伝えることで、お客様も返信しやすく、再来店の心理的なハードルを下げることができます。
LINEやメールを活用した効果的なDM施策と便利なツールの紹介
DMを送る手段は、伝統的なハガキから、現代的なLINEやメールまで様々です。それぞれの媒体には特徴があり、お客様の層や伝えたい内容によって使い分けることが、施策の効果を最大化する鍵となります。
ここでは、代表的なDMツールそれぞれのメリットや活用法、そしてDM作成に役立つ便利なサービスについて具体的にご紹介します。
LINE公式アカウントを活用したリピート率向上DM施策の開封率の高さとメリット
今やほとんどの人が日常的に利用しているLINEは、DM施策において非常に強力なツールです。「LINE公式アカウント」を利用すれば、お客様に直接メッセージを送ることができます。
LINEの主なメリットは以下の通りです。
- メールに比べて圧倒的に開封率が高い
- 写真や動画、クーポンも手軽に送付できる
- 1対1のチャットで気軽に質問や相談を受けられる
- 予約システムとの連携で利便性が向上する
例えば予約システムのリザービアと連携させれば、お客様はLINEの画面から直接予約することも可能になり、その手軽さと利便性の高さからリピート率向上に大きく貢献します。
メールマガジン配信システムを使った一斉DM施策のコストパフォーマンスと活用のコツ
多くのお客様に一度に情報を届けたい場合は、メールマガジンが有効です。LINEに比べて長文や詳細な情報を伝えるのに適しており、一般的にコストを抑えられることが多いです。
注意点としては、件名で興味を引かなければ開封されない可能性があることです。「【山田様へ】あなただけの特別なキャンペーンのご案内」のように、お客様の名前を入れたり、お得感や限定感を分かりやすく伝えたりする工夫が、リピート率向上施策としての効果を高めるコツです。
手書きのDMハガキがお客様の温かい心に響きリピート率向上につながる特別な理由
デジタルが主流の現代だからこそ、手間と時間をかけて書かれた手書きのハガキは、特別な価値を持ちます。一枚一枚手で書かれたメッセージは、印刷された文字にはない温かみと誠意をダイレクトに伝えることができます。
手間はかかりますが、特に大切なお客様や、お誕生日などの特別なタイミングで送ることで、「こんなに丁寧にしてくれるなんて」とお客様に深い感動を与え、サロンへのロイヤルティ(忠誠心)を劇的に向上させる力を持っています。デザインに困ったら、無料デザインツールのCanva(キャンバ)などを使えば、おしゃれでプロフェッショナルなハガキを簡単に作成できます。
カウンセリングやDM以外のサロンリピート率を向上させるための効果的な施策
リピート率を向上させる施策は、カウンセリングとDMだけではありません。お客様が「また来たい」「通い続けたい」と思うきっかけは、サロンの様々な側面に隠されています。
ここでは、お客様の来店サイクルを整え、楽しみながら通ってもらうための、カウンセリングとDM以外の効果的な施策をいくつかご紹介します。これらの施策を組み合わせることで、より強固なリピート基盤を築くことができます。
お客様の次回の来店をその場で促すことができる効果的な次回予約割引という施策
お客様の満足度が最も高い施術直後に、次回の予約を促す「次回予約割引」は、リピート率向上に非常に効果的な施策です。
例えば、「本日中に次回のご予約をいただければ、次回の施術料金を10%OFFにさせていただきます」といった特典を用意します。これにより、お客様は来店サイクルを意識するようになり、自然とリピートが習慣化していきます。サロン側にとっても、先の予約が埋まることで売上予測が立てやすくなるという大きなメリットもあります。
お客様がサロンに通うことを楽しみになるポイントカード制度の導入と活用方法
ポイントカードやスタンプカードは、お客様に来店の楽しみを提供する古典的ですが今なお有効な施策です。
「5回ご来店でトリートメントサービス」「10ポイントでヘッドスパ無料」など、お客様にとって魅力的で、かつ達成可能なゴールを設定することが重要です。これにより、お客様は「あと少しで特典がもらえるからまた行こう」というゲーム感覚で来店するようになります。スマホアプリなどを活用したデジタルのポイントカードを導入すれば、お客様も管理しやすく紛失の心配もないため、利用率の向上、ひいてはリピート率の向上につながります。
口コミで新規顧客とリピート率を同時に向上させることができる紹介制度の施策
「お友達紹介制度」は、既存のお客様(リピーター)を大切にしながら、質の高い新規顧客を獲得できる一石二鳥の施策です。
紹介してくれたお客様と、紹介された新規のお客様の両方に「施術料金20%OFF」などの割引や特典を提供することで、双方にメリットが生まれます。紹介してくれるお客様は、サロンへの満足度が高い証拠であり、紹介することでロイヤルティがさらに高まります。また、信頼する友人の紹介で来店したお客様は、通常の新規顧客よりもサロンへの期待値と安心感が高いため、リピート率が高い傾向にあります。
リピート率向上施策を成功させるためにサロン全体で取り組むべき大切なこと
リピート率向上のための様々な施策は、一人のスタッフの努力だけでは大きな成果につながりにくいものです。サロンのスタッフ全員が同じ目標を持ち、一丸となって取り組むことで、初めて組織としての力が発揮され、お客様に最高の体験を提供できます。
ここでは、施策を成功に導くために、サロン全体で取り組むべき組織作りや仕組みについて解説します。
サロン全体でリピート率向上の目標数値を明確に共有する施策の重要性について
まずは、「今月のリピート率目標は80%を達成しよう」「そのために、次回予約の獲得率を50%にしよう」といった、具体的で測定可能な数値をサロン全体で共有することが重要です。
目標が明確になることで、各スタッフは何をすべきかを自分事として捉えるようになります。朝礼や終礼で進捗状況を確認し、「目標達成まであと5人!」「〇〇さんのカウンセリングが素晴らしい」といった形で意識を高め合うことで、チーム全体のモチベーションが向上し、各施策への取り組みもより積極的になります。
スタッフ全員のカウンセリングスキルを向上させるための定期的な研修と情報共有の場
スタッフによってカウンセリングの質にばらつきがあると、お客様は担当者によって満足度が変わってしまい、サロン全体への信頼が揺らぎ、リピートにつながりにくくなります。
これを防ぐために、定期的にカウンセリングのロールプレイング研修を行ったり、成功事例(お客様に喜ばれたトークなど)を共有するミーティングの時間を設けたりすることが非常に有効です。他のスタッフの良い点から学び、全体のスキルを底上げしていくことが、サロン全体のサービスレベルを高め、リピート率向上につながる施策となります。
お客様情報を全スタッフで正確に把握しサロン全体の接客力を高める施策とは
お客様の情報は、その日の担当者だけが知っていれば良いというものではありません。顧客管理システム(リザービアやBionly(ビオンリー)など)を活用し、アレルギー情報、会話の内容、好みの飲み物といった細かな情報まで、全スタッフがいつでも確認できるようにしておくことが理想です。
これにより、担当者以外のスタッフが対応する際も、「山田様、こんにちは!いつもありがとうございます」といった質の高い接客が可能になり、お客様は「サロン全体で私を大切にしてくれている」と感じ、安心して通い続けることができます。
まとめ
この記事では、サロンのリピート率を向上させるための具体的な施策として、お客様の心をつかむ「カウンセリング」と、関係を継続させる「DM」を中心に、明日から実践できる手順や例文を詳しく解説してきました。
最後に、あなたのサロンが着実にファンを増やしていくための要点を整理します。
サロンのリピート率向上にはお客様一人ひとりと向き合うカウンセリングが不可欠である
リピート率向上の根幹にあるのは、技術力だけではなく、お客様との信頼関係です。その信頼を築くための第一歩となるのが、丁寧なカウンセリングに他なりません。
お客様の悩みや理想、ライフスタイルに真摯に耳を傾け、最適な提案をすることで、「私のためのサロンだ」と感じてもらうことができます。このお客様一人ひとりと深く向き合う姿勢が、リピート率を支える最も重要な土台となります。
カウンセリング情報と連携したパーソナルなDM施策がお客様の心を動かす
どれだけ素晴らしい施術体験も、時間が経てば残念ながら忘れられてしまいます。そこで、カウンセリングで得た「お客様だけの情報」を元にしたパーソナルなDMを送ることが極めて重要です。
来店後のサンキューDMやお誕生日DMなど、適切なタイミングと心のこもった内容の施策が、お客様とのつながりを維持し、再来店のきっかけを作ります。このひと手間がお客様の心を動かし、安定したリピート率向上へとつながるのです。
リピート率向上施策は一つではなく複合的にサロン全体で取り組むことが成功の鍵
リピート率向上のための成功サイクル
- 丁寧なカウンセリングでお客様の信頼を得る
- 得た情報を顧客カルテにしっかり記録・共有する
- カルテ情報を活用したパーソナルなDMで関係を維持する
- 次回予約やポイントカードで来店を習慣化する
- サロン全体で目標と情報を共有し、サービスレベルを統一する
このサイクルを回し続けることで、お客様はあなたのサロンのファンになり、経営は安定していきます。
カウンセリングやDM施策に加えて、次回予約割引や紹介制度などを組み合わせることで、リピート率向上の効果はさらに高まります。そして何より、これらの施策はスタッフ一人の力ではなく、サロン全体で目標を共有し、情報を連携させながらチームで取り組むことが成功の鍵です。今日からできる小さな一歩を積み重ね、お客様から末永く愛されるサロンを築いていきましょう。
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