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【初心者必見】サロンの店販が売れない悩みを解消!お客様が喜ぶすすめ方と効果的なポップ作りの全手順

「お客様のためを思って商品をすすめているのに、なかなか売れない」「店販に苦手意識があって、どうすればいいか分からない」そんなお悩みをお持ちのサロンオーナー様や、日々お客様と向き合うスタッフの方へ。

この記事では、サロンの店販が売れない根本的な理由から、お客様に心から喜んでいただける自然なすすめ方、そして思わず欲しくなる効果的なポップ作りの具体的な手順まで、すべてを網羅的に解説します。

専門用語は一切使わず、明日からすぐに実践できる具体的なノウハウばかりですので、ぜひ最後までご覧いただき、あなたのサロンの店販を成功に導くヒントを見つけてください。

目次

まず結論からお伝えします!サロンの店販が売れない悩みを解決するたった一つの本質

多くの方が店販のテクニックやポップの作り方といった表面的な部分にばかり目が行きがちですが、実はもっと大切で、根本的なことがあります。

ここでは、あらゆるテクニックの土台となる、店販を成功させるための最も重要な本質について、最初に解説します。

これを理解するだけで、あなたの店販に対する考え方が大きく変わり、お客様との関係性もより良いものになるはずです。

店販は商品を売る行為ではなくお客様の悩みを解決するお手伝いであるという意識を持つこと

サロンの店販が売れない最も大きな理由は、「商品を売ろう」「売り上げを上げよう」と意識しすぎている点にあります。

お客様は、何かを売りつけられることに対して非常に敏感で、警戒心を抱きやすいものです。

そうではなく、店販とは「お客様がご自宅に帰られた後も、サロンで手に入れた美しい髪や健やかな肌を、一日でも長く維持するためのお手伝いをする行為」だと考えてみてください。

施術中に判明したお客様の髪の悩み、例えば「最近、髪のパサつきが気になる」「頭皮の乾燥がかゆい」といった声に対して、その悩みを解決できる最適なアイテムを「ご紹介する」というスタンスが重要です。

この「お悩み解決のお手伝い」という意識を持つだけで、すすめ方の言葉や表情が驚くほど自然になり、お客様も「私のために言ってくれている」と感じて、心を開いてくれるようになります。

お客様自身に商品の価値を実感してもらう体験を提供することが店販成功への近道です

言葉で商品の良さを百万遍説明するよりも、一度でもお客様にその効果を「体験」していただく方が、何倍も効果的です。

例えば、シャンプーの際にただ黙って施術するのではなく、「今日お使いしているのは、山田様のようなカラーヘアの方にぴったりの、保湿成分ヒアルロン酸がたっぷり入ったA社のモイスチャーシャンプーなんですよ。洗い上がりの指通りが全然違うんです」と一言添えるだけで、お客様は仕上がりの違いをより意識してくれます。

施術の仕上げに使うスタイリング剤も同様です。

実際に使ってみて、その心地よい香りやベタつかない手触り、一日中続くセット力の良さなどをお客様自身が実感すれば、「この商品、いいな」というポジティブな気持ちが自然に芽生え、それが「家でも使ってみたい」という購買意欲へとスムーズに繋がっていくのです。

売れない理由はお客様との信頼関係不足にある!まずは施術で満足度を高めることが大前提

そもそも、お客様があなたのサロンや担当してくれるスタッフを心から信頼していなければ、どんなに素晴らしい商品をすすめても売れることはありません。

店販が売れないと悩む前に、まずは目の前のお客様の施術に全力を尽くし、最高の技術と心温まる接客を提供して、心からの満足と信頼を得ることが何よりも重要です。

「今日のカット、最高!」「ここのサロンに来るといつも癒される」と感じてもらえてこそ、プロとしての信頼が生まれます。

施術に満足し、あなたをプロとして信頼してくれたお客様は、「この人がすすめるものなら間違いないはず」と感じてくれます。

信頼関係という強固な土台があって初めて、店販という名の「お悩み解決の提案」がお客様の心に深く響くのです。

あなたのサロンは大丈夫?多くの人が陥っている店販が売れない代表的な理由

「自分ではお客様のためを思ってやっているのに、なぜか売れない…」と感じることはありませんか。

実は、自分では気づかないうちに、店販が売れない典型的なパターンに陥っているケースは少なくありません。

ここでは、多くのサロンで見られる「売れない理由」を具体的に3つ挙げます。

ご自身の状況と照らし合わせながら、改善点を見つけるヒントにしてください。

  • 理由1:お客様の悩みを無視した一方的な提案
  • 理由2:スタッフの商品知識不足と自信のなさ
  • 理由3:商品の価値が伝わらない情報提供不足

お客様の悩みを無視した一方的な商品のすすめ方になってしまっているという根本的な理由

店販が売れないサロンで最もよく見られるのが、お客様の悩みやニーズをしっかりと聞かずに、サロン側が売りたい商品を一方的にすすめてしまうケースです。

「今月はこの商品を売り切らないと」「この新商品は利益率が高いから」といったサロン側の都合が透けて見えると、お客様は敏感にそれを察知し、心を閉ざしてしまいます。

大切なのは、まずカウンセリングや施術中の会話で、お客様が本当に困っていることは何か、どんなライフスタイルを送っているのかを丁寧に聞き出すことです。

その悩みに深く共感し、「そのお悩みでしたら、こちらのB社の薬用スカルプエッセンスがお役に立てるかもしれません。血行を促進する成分が入っているので、頭皮環境を整える手助けになりますよ」とお客様の悩みを主語にして提案することで、初めてお客様は話を聞く姿勢になってくれます。

スタッフ自身が商品の本当の良さを理解せず自信なさげにすすめているのが売れない理由

もし、商品をすすめるスタッフ自身が、その商品の効果や価値を心から信じていなかったら、その不安な気持ちは必ずお客様に伝わります。

「たぶん良いと思います…」「人気商品らしいです…」といった曖昧で自信のない言葉では、お客様の大切なお金を動かすことはできません。

店販を成功させるには、まずスタッフ全員が取り扱い商品を実際に使用し、その効果を自分の髪や肌で実感することが不可欠です。

自分が本当に「これは良い!」と感動した商品であれば、その熱意は自然とお客様に伝わり、「私、このオイルがないと髪がまとまらないんです!」といった実体験に基づいた説得力のある言葉で、商品の魅力をいきいきと語れるようになります。

ただ商品を置いているだけでお客様への情報提供が不足しているため売れないという理由

どんなに素晴らしい商品を仕入れても、それをただ棚に並べているだけでは、お客様はその存在にも価値にも気づいてくれません。

多くのお客様は、棚に並んだ商品について「これは何に使うものだろう?」「自分に合うのかな?」と疑問に思っても、わざわざ忙しそうなスタッフに質問するのは気が引けると感じています。

お客様が自然に、そして気軽に商品の情報を得られるような工夫、例えば後述するような一目で価値がわかるポップの作成や、思わず手に取りたくなるようなディスプレイを整えることが、売れない状況を打開する重要な第一歩となります。

お客様の「知りたい」という気持ちに先回りして応える環境作りが大切です。

お客様に感謝される!今日から実践できる自然な店販のすすめ方完全ステップ

店販は「売り込む」のではなく「会話の流れで自然に提案する」のが理想です。

ここでは、お客様に警戒心を与えず、むしろ「そんな良いものがあるなら、教えてくれてありがとう!」と感謝されるような、店販のすすめ方の具体的な手順を4つのステップに分けて詳しく解説していきます。

この流れを意識するだけで、あなたのすすめ方は劇的に変わり、お客様との信頼関係も一層深まるでしょう。

ステップ1:カウンセリングでお客様のライフスタイルや髪の悩みを深くヒアリングするすすめ方

店販の成功は、お客様が席に座った瞬間、カウンセリングからすでに始まっています。

ヘアスタイルの希望を聞くだけでなく、「普段、髪のお手入れにどれくらい時間をかけられますか?」「朝はアイロンやコテを使いますか?」といったライフスタイルに関する質問や、「最近、何か髪や頭皮で気になることはありますか?」といった潜在的なお悩みを引き出す質問を投げかけましょう。

ここで得た「朝は忙しくて時間がない」「夕方になると髪が広がる」といった具体的な情報が、後で商品を提案する際の強力な根拠となります。

お客様の情報を知れば知るほど、よりパーソナルで的確な提案ができるようになり、すすめ方の成功率が格段に上がります。

ステップ2:施術中にさりげなく商品の情報や価値を伝えるプロならではのすすめ方

施術中は、お客様がリラックスしており、髪への意識も高まっている絶好のチャンスです。

例えば、カラーリングをしているお客様には、「カラーの色持ちを良くするためには、ご自宅でのケアがとても大切なんですよ。

特に最初の1週間は、今日使っているこのC社のカラーケア用シャンプーのような、洗浄力がマイルドなアミノ酸系のものを使うのがおすすめです」と、プロとしての専門知識を交えながらさりげなく情報を伝えましょう。

あくまで「売り込み」ではなく、お客様のための「有益な情報提供」というスタンスを崩さないことが、自然なすすめ方の最大のポイントです。

ステップ3:仕上げの際に商品の効果を実感してもらいながらメリットを伝えるすすめ方

施術の仕上げにアウトバストリートメントやスタイリング剤を使う際は、最高のプレゼンテーションの機会です。

商品を手にとり、「仕上げに、このD社のヘアオイルを使いますね。

すごく香りが良くて、ベタつかないのに驚くほどツヤが出るんですよ」と、これからお客様が体験する価値を先に伝えてから使用します。

そして、仕上がった髪をお客様に鏡で見せながら触ってもらい、その手触りやツヤ、香りを五感で実感していただきましょう。

「わ、すごくサラサラ!」「いい香り!」といったお客様からのポジティブな反応を引き出すことができれば、店販の成功はもう目の前です。

ステップ4:お会計時に今日の施術内容と合わせてホームケアの重要性を伝える最後のすすめ方

お会計の際には、今日の施術内容の確認と共に、その美しい状態を長持ちさせるための方法として、ホームケアの重要性を改めて伝えます。

「今日のトリートメントの効果を長持ちさせるために、週に一度で良いので、先ほどお使いした集中ケアマスクを使ってみてください。

見違えるほど質感が変わりますよ」といった具体的な提案が効果的です。

ここでのポイントは、「買ってください」と直接的に言うのではなく、あくまでお客様の未来の美しさのためのプロとしてのアドバイスとして伝えることです。

もしお客様が迷っているようであれば、「サンプルがあるので、まずはお家で試してみてくださいね」と渡したり、「次回ご来店の際に、また感想を聞かせてくださいね」と、無理に結論を迫らない姿勢もお客様の安心感に繋がり、次回の購入に繋がることもあります。

売れないポップ作りは卒業!お客様の心をわしづかみにする売れるポップ作りの基本法則

店販において、ポップは「24時間365日働く、無口で優秀な販売員」です。

優れたポップは、あなたが他のお客様を接客している間も、商品の魅力を伝え続け、お客様の購買意欲を静かに、しかし強力に高めてくれます。

ここでは、ただ目立つだけではない、本当の意味で「売れる」ポップ作りの基本的な考え方と3つの法則を、分かりやすく解説します。

ポップ作りで最も重要なのは誰に何を伝えたいのかを明確に絞り込むこと

効果的なポップ作りは、まず「この商品は、どんな悩みを持つ、どんなお客様に届けたいのか」というターゲット(ペルソナ)を具体的に考えることから始まります。

例えば、「30代で、仕事や育児でとにかく忙しく、朝のスタイリング時間を1分でも短縮したいと思っている女性」といった具体的な人物像を思い浮かべるのです。

ターゲットが明確になることで、「時短で美髪が叶う!」「忙しいあなたの朝の5分が変わる!」といった、その人の心に深く突き刺さるキャッチコピーが生まれます。

「誰にでもおすすめです」といった万人受けを狙った曖昧なメッセージは、結局誰の心にも響きません。

たった一人のお客様に深く届けるつもりで書いたポップ作りが、結果的に多くの人の心を動かすのです。

お客様の悩みに共感する言葉から始めベネフィットを提示するのが売れるポップ作りの鉄則

ポップの冒頭では、「こんなお悩みありませんか?」とお客様が日頃感じている悩みを代弁することから始めましょう。

「毎朝の髪のハネ、うんざりしていませんか?」「夕方になると髪がペタッとなる…その原因、頭皮の乾燥かも?」といった具体的な悩みを提示されると、お客様は「そうそう、それ私のことだ!」と自分事としてポップに注目してくれます。

その次に、その商品を使うことで得られる輝かしい未来の姿、つまり「ベネフィット」を提示します。

「このミストを使えば、ガンコな寝ぐせが瞬時にリセットされ、忙しい朝でも心に余裕が生まれます」のように、商品を使った結果、お客様の生活がどう良くなるのかを具体的に想像させることが、売れるポップ作りの絶対的な鍵です。

売れるポップ作りのためには商品の価格だけでなく価値が伝わる根拠を具体的に示すこと

お客様は、商品の価格が高いか安いかだけでなく、その価格に見合うだけの価値があるかどうかをシビアに見ています。

ポップ作りにおいては、ただ価格を提示するだけでなく、「なぜこの価格なのか」という価値の根拠を分かりやすく示すことが非常に重要です。

例えば、「美容成分である天然由来のアルガンオイルを95%以上という高濃度で配合しているため、少量でも高い保湿効果を発揮します。

1本で約3ヶ月も使えるので、実はコストパフォーマンスも抜群なんです」といった具体的な情報を加えましょう。

専門的な成分名をただ並べるのではなく、それがお客様にとってどのようなメリットになるのかを分かりやすく伝えることが、価格以上の価値を伝えるポップ作りのコツです。

初心者でも簡単!無料デザインツールCanvaを活用した売れるポップ作りの具体的な手順

「ポップ作りが良いのは分かったけど、私にはデザインのセンスがないから無理…」と諦めていませんか?

ご安心ください。

今は「Canva(キャンバ)」のような、誰でも無料でおしゃれなデザインが作れる魔法のようなツールがあります。

ここでは、Canvaを使って、実際に売れるポップを作る手順を一つ一つ丁寧に解説していきます。

ステップ1:Canvaに登録してサロンの雰囲気に合ったテンプレートを選ぶだけのポップ作り準備

まずは、パソコンやスマートフォンからCanvaの公式サイトにアクセスし、メールアドレスなどで無料アカウントを登録します。

登録が完了したら、検索窓に「ポップ」や「チラシ」「ポスター」と入力してみてください。

すると、プロのデザイナーが作成した数千種類以上のおしゃれなテンプレートが表示されます。

あなたのサロンのイメージ(例えば、ナチュラル、モダン、ラグジュアリー、アンティークなど)に合ったデザインのテンプレートを選びましょう。

このテンプレートを元にするだけで、デザインの知識が全くなくても、見栄えの良いプロ級のポップの土台が瞬時に完成します。

ステップ2:伝えたいことが一目で分かるキャッチコピーと心に響く文章を考えるポップ作り

テンプレートを選んだら、次はいよいよ中身の文章を考えていきます。

前の章で解説した「誰に、何を伝えたいか」を思い出し、ターゲットの心に響くキャッチコピーを考え、テンプレートの最も目立つ場所に入力しましょう。

そして、商品の特徴(メリット)や、それを使うことで得られるお客様の明るい未来(ベネフィット)を、簡潔で分かりやすい言葉で説明します。

長文になりすぎず、お客様が立ち止まって数秒で読めるくらいの文章量を心がけるのが、効果的なポップ作りのポイントです。

箇条書きなどを使うと、より分かりやすくなります。

ステップ3:商品の写真やイラストを追加して視覚的に魅力を伝えるポップ作りの仕上げ

文章だけでは伝わりにくい商品の魅力は、写真やイラストを使って視覚的に、そして直感的に伝えましょう。

商品のボトルそのものの写真はもちろんですが、例えば、ツヤツヤの髪の毛のイメージ写真や、配合されている植物(ラベンダーやローズなど)のイラストを加えることで、ポップはより華やかで魅力的なものになります。

Canvaには豊富なフリー素材(写真・イラスト)が用意されているので、キーワードで検索してイメージに合うものを選んでドラッグ&ドロップで配置するだけです。

写真やイラストは、お客様の目を引き、商品のイメージを瞬時に伝えるための強力な武器になります。

ステップ4:印刷して設置するだけ!お客様の目線と動線を意識した効果的なポップの置き方

デザインが完成したら、Canvaからデータをダウンロードして、お手持ちのプリンターで印刷します。

もし、より高品質な仕上がりにしたい場合は、コンビニのネットプリントサービスを利用するのもおすすめです。

印刷したポップは、100円ショップなどで手に入るカードスタンドに入れたり、ラミネート加工をしたりすると、水に濡れても安心で、高級感も出ます。

設置場所は、お客様が必ず目にする待合スペースのテーブルの上や、セット面の鏡の横、お手洗いなどが効果的です。

お客様の目線の高さに合わせ、自然と視界に入る場所に置くことで、ポップの効果を最大限に引き出すことができます。

トークが苦手でも大丈夫!サロン店販のすすめ方で今日から使える魔法のフレーズ集

お客様に商品をすすめる際、「何て切り出せばいいか分からない」「断られたら気まずい…」と口ごもってしまうことはありませんか。

ここでは、そんなあなたを助ける、そのまま使える便利なフレーズをいくつかご紹介します。

これらの「魔法のフレーズ」を覚えておくだけで、会話がスムーズになり、自信を持ってお客様におすすめできるようになります。

会話のきっかけ作りに最適!「もしよろしければ」というクッション言葉を使ったすすめ方

いきなり商品の話をするのに抵抗がある場合は、「もしよろしければ、一つご提案させていただいてもよろしいでしょうか?」というクッション言葉から始めてみましょう。

この一言があるだけで、お客様は「何か売りつけられるのでは」という警戒心を解き、話を聞く心の準備ができます。

相手への配慮を示すこの丁寧な言葉は、強引な印象を一切与えず、スムーズに店販の会話へと移行させるための、いわば潤滑油のような役割を果たしてくれます。

お客様を特別扱いする「〇〇様のために」というパーソナルな言葉を使ったすすめ方

「この商品は、髪の乾燥でお悩みの田中様に、ぜひ一度お試しいただきたいんです」というように、お客様の名前を入れて「あなただけのために」という特別感を演出するすすめ方は非常に効果的です。

人は誰でも、自分をその他大勢ではなく、一人の個人として特別扱いしてくれることに喜びを感じるものです。

「みんなにおすすめしている」のではなく、「私のことをしっかり考えて選んでくれたんだ」と感じることで、お客様の心はぐっと動き、あなたの提案を受け入れやすくなります。

商品の価値を伝える「〇〇という成分がすごいんです」という専門家としてのすすめ方

プロとしての知識を少しだけ披露するのも、お客様の信頼を得る上で有効なすすめ方です。

「このトリートメントには、髪の内部を補修してくれるケラチンというタンパク質成分が贅沢に入っているんです。

だから、使い続けると髪にハリとコシが戻ってくるんですよ」のように、具体的な成分名とその効果を分かりやすく説明しましょう。

難しい専門用語をただ並べるのではなく、その成分がお客様の髪にどのような良い変化をもたらすのかを、未来を想像させるように伝えることが重要です。

これにより、あなたの提案に専門家としての説得力と信頼性が増します。

ポップ作りだけじゃない!店販が売れない理由をディスプレイで解決する陳列のコツ

お客様の「欲しい!」という気持ちは、商品の見せ方、つまりディスプレイ(商品陳列)によって大きく左右されます。

せっかく良い商品と素晴らしいポップを用意しても、陳列方法が雑だと、売れない大きな理由に繋がってしまいます。

ここでは、お客様が思わず商品を手に取りたくなるような、魅力的なディスプレイ作りの3つのコツをご紹介します。

お客様が最も商品を手に取りやすいゴールデンゾーンを意識したディスプレイ作り

お客様が最も商品を見やすく、そしてストレスなく手に取りやすい高さは、一般的に床上から90cm〜120cmの範囲だと言われており、このエリアは「ゴールデンゾーン」と呼ばれています。

サロンで最も売りたい主力商品や、今月のおすすめ商品は、必ずこのゴールデンゾーンに陳列するようにしましょう。

逆に、お客様にかがんだり背伸びをさせたりしないと取れない場所にある商品は、存在にすら気づかれず、売れない大きな理由となります。

お客様の目線と手の動きを徹底的に意識した配置が、ディスプレイの基本中の基本です。

商品を詰め込みすぎない!ゆとりある陳列で一つ一つの商品の価値を高めるディスプレイ作り

商品を棚にぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと、まるでディスカウントストアの安売りワゴンのように見え、一つ一つの商品が安っぽく見えてしまいます

これでは、お客様は商品を手に取る気になれません。

そうではなく、商品と商品の間に適度な空間(スペース)を設け、ゆとりを持たせた陳列を心がけましょう。

一つ一つの商品が大切に扱われているように見えることで、商品の価値が高まり、お客様も丁寧に商品を手に取ってくれるようになります。

高級ブティックのショーウィンドウをイメージすると分かりやすいかもしれません。

照明や小物を効果的に使って商品の世界観を演出するディスプレイ作り

ただ商品を並べるだけでなく、スポットライトを当てて特定の商品を際立たせたり、商品のイメージに合った小物を一緒に飾ったりすることで、売り場に魅力的な世界観が生まれます。

例えば、オーガニック製品なら小さな観葉植物やドライフラワー、夏なら涼しげなガラスの器や貝殻、冬なら温かみのある松ぼっくりやキャンドルなどを添えるのも素敵な演出です。

こうしたちょっとした工夫が、お客様の目を引きつけ、商品の魅力をより一層引き立ててくれるのです。

もう悩まない!店販が売れないと感じるスタッフの苦手意識を克服する考え方

「お客様に嫌われたらどうしよう」「断られたら気まずい空気になるのが怖い」といったネガティブな気持ちから、店販に強い苦手意識を持っているスタッフは少なくありません。

しかし、そのメンタルブロックは、少し考え方を変えるだけで、驚くほど簡単に解消できます。

ここでは、店販に対するネガティブな気持ちを乗り越えるための3つのヒントをお伝えします。

売るのではなくお客様の悩みを解決するお手伝いというマインドセットを持つこと

この記事で何度も繰り返しお伝えしていますが、これが最も重要な考え方です。

あなたは「商品を売っている」のではありません。

お客様の美に関する悩みを、プロの知識と最適な商品で解決するお手伝いをしている」のです。

このようにお客様視点で物事を考えることができれば、「売りつける」という罪悪感は消え、お客様の役に立ちたいという純粋な気持ちで商品をすすめられるようになります。

お客様もその温かい気持ちを敏感に感じ取り、あなたの提案を前向きに聞いてくれるはずです。

断られるのは当たり前!お客様のすべてのニーズに応えられなくて当然と考えること

どんなに素晴らしい商品でも、すべてのお客様に必要とされるわけではありません。

お客様には、それぞれの予算や価値観、ライフスタイル、そしてタイミングがあります。

もし提案を断られたとしても、それはあなたの人格やスキルが否定されたわけでは決してありません。

ただ単に、「今はそのお客様にとって必要ではなかった」というだけのことです。

断られることを恐れず、野球のバッターのように「10回提案して1回でも感謝されれば大成功」くらいの気持ちでいると、精神的にずっと楽になり、次の提案へのモチベーションも維持できます。

まずは自分が商品の大ファンになる!心から良いと思えるものだけをすすめること

もしあなたが、心から「この商品は素晴らしい!」と思えないものを、会社の指示だからと無理にすすめようとしているなら、それは苦しいだけで、お客様にもその気持ちは伝わってしまいます。

まずは、サロンで取り扱っている商品をすべて自分で試し、それぞれの商品の良さを深く理解しましょう。

そして、その中から自分が本当に感動し、大好きになった商品を見つけてください。

自分が心から愛用しているものであれば、その良さをお客様に伝える言葉にも自然と熱がこもり、「本当に良いものだから、ぜひ知ってほしい」という純粋な気持ちで、自信を持っておすすめできるはずです。

実際の成功事例から学ぶ!店販が売れない理由を乗り越えたサロンの具体的なすすめ方

理論だけでなく、実際に成功しているサロンの事例を知ることは、具体的な行動のイメージを掴む上で非常に役立ちます。

ここでは、架空のサロン「ヘアサロン・ソレイユ」が、どのようにして店販が売れない状況を乗り越え、お客様に喜ばれる店販を実現したのか、そのサクセスストーリーを3つのポイントでご紹介します。

売れない理由を分析!スタッフ全員で商品の勉強会と体験会を実施したサロンの事例

以前の「ヘアサロン・ソレイユ」では、店販は一部の得意なスタッフだけが行い、多くのスタッフは苦手意識から消極的でした。

売れない理由は明らかで、スタッフの商品知識が不足しており、お客様に自信を持ってすすめられていなかったのです。

そこでオーナーは、月に一度、営業時間を少し短縮して全スタッフが参加する商品の勉強会を始めました。

メーカー担当者を招いて商品の特徴を深く学んだり、実際に商品を全員で使ってみて、使用感や効果をレポートにまとめ、お互いに発表し合ったりしたのです。

これにより、全スタッフが商品のプロとしての知識と「この商品は本当に良い!」という自信を持つことができました。

お客様カルテを徹底活用!一人ひとりに合わせたパーソナルなすすめ方を実践したサロンの事例

「ソレイユ」では、お客様の情報を記録するカルテに、「ホームケアの悩み」という欄を新設しました。

カウンセリング時に聞いた「髪が広がりやすい」「最近、抜け毛が気になる」「頭皮がベタつく」といった具体的な悩みを必ず記録し、次回来店時に「田中様、前にお話しされていた髪の広がりですが、その後いかがですか?」と声をかけるようにしたのです。

そして、その悩みに合わせて「実は、田中様専用の解決策として、こんなアイテムがあるんですよ」と商品を提案するパーソナルなアプローチを徹底しました。

この「私のことを覚えていてくれた」という感動がお客様の心を動かし、店販の成約率が劇的に向上しました。

手書きポップ作りを全員で楽しむ!お客様とのコミュニケーションツールとして活用したサロンの事例

「ソレイユ」では、スタッフそれぞれが担当するおすすめ商品のポップ作りを始めました。

パソコンが苦手なスタッフもいたため、画用紙とカラーペンを使った温かみのある手書きポップ作りを推奨しました。

ポップには、「美容師歴15年の私が本気で惚れたツヤ髪オイル!」「3児の母である私が実践する超時短ケア!」など、スタッフ自身の顔写真とリアルなコメントを添えました。

すると、お客様がポップを見て「これ、佐藤さんが使ってるやつ?実際どうなの?」とスタッフに話しかけてくれるようになり、ポップが自然なコミュニケーションのきっかけになったのです。

これが売れない状況を打開する大きな要因となりました。

まとめ:サロンの店販が売れない理由を知り今日からできるすすめ方とポップ作りを始めよう

ここまで、サロンの店販が売れない根本的な理由から、具体的なすすめ方のステップ、そしてお客様の心を掴む効果的なポップ作りの手順まで、詳しく解説してきました。

最後に、この記事の最も重要なポイントを振り返り、明日からあなたが踏み出すべき第一歩を明確にしましょう。

店販が売れない理由は売り込む意識にありお客様の悩みに寄り添うすすめ方が成功の鍵

サロンの店販を成功させるための最も大切な心構えは、「売る」という意識を手放し、「お客様の悩みを解決するお手伝いをする」という視点に立つことです。

この意識改革こそが、売れない状況から脱する最大の秘訣です。

お客様の言葉に真摯に耳を傾け、一人ひとりに合ったパーソナルな提案を心がけることで、あなたの言葉はお客様の心に響き、店販の成功だけでなく、サロンとお客様の信頼関係がより一層深まります。

効果的なポップ作りは無言の営業マンとなりあなたのサロンの売上を力強く支えてくれる

優れたポップは、あなたが忙しく働いている間も、商品の魅力を雄弁に語ってくれる、まさに「無言の営業マン」です。

誰に何を伝えたいのかを明確にし、お客様の悩みに共感し、商品がもたらす素晴らしい未来を提示するポップ作りを実践してみてください。

Canvaのような無料ツールを使えば、デザイン経験がなくても誰でも簡単におしゃれなポップが作れます

まずは一つの商品からで良いので、楽しみながらポップ作りに挑戦してみましょう。

今日からできる小さな一歩がサロンの店販が売れないという大きな悩みを解決する

この記事でご紹介した内容は、特別な才能や多額の費用が必要なものでは決してありません。

カウンセリングでの質問を一つ増やしてみる、施術中に商品の豆知識を一言添える、手書きの小さなポップを一つ作ってみる。

そんな今日からできる小さな一歩の積み重ねが、やがて「店販が売れない」という大きな悩みを解決し、お客様からもスタッフからも愛されるサロンへと繋がっていきます。

ぜひ、今日からできることから始めてみてください。

あなたのサロンの輝かしい未来は、今日のあなたの小さな行動にかかっています。

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