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ネイルサロンの売上アップはメニュー改善と店販が鍵!リピート施策と次回予約を組み合わせる具体的なステップを紹介

「最近、ネイルサロンの売上が思うように伸びない」「リピートしてくれるお客様がなかなか増えない」そんなお悩みをお持ちのネイルサロンオーナー様へ。

この記事では、専門用語を一切使わず、明日からすぐに実践できる具体的な売上アップの方法を、ステップバイステップで詳しく解説します。

売上アップの鍵となる「メニュー改善」と「店販」、そしてそれらを土台とした「リピート施策」と「次回予約」の獲得方法まで、4つの要素をどう連携させれば良いのか、豊富な事例を交えながらご紹介します。

この記事を最後まで読めば、あなたのサロンがお客様にとって「また来たい」特別な場所になり、安定した売上を確保するための具体的な道筋が見えてくるはずです。

目次

まずは結論から!ネイルサロンの売上を安定させる4つの施策の連携術

売上アップと聞くと、たくさんのことを始めなければいけないように感じて難しく思えるかもしれません。

しかし、実はたった4つの重要なポイントをうまく連携させるだけで、あなたのネイルサロンの売上は大きく変わります。

ここではまず、この記事でお伝えしたい結論である「メニュー改善」「店販」「リピート施策」「次回予約」が、どのように繋がって売上を生み出すのか、その全体像を分かりやすくご説明します。

売上の方程式を理解してネイルサロン経営の課題を明確にする

ネイルサロンの売上は、非常にシンプルに「お客様の数(客数)」×「お客様一人当たりの単価(客単価)」×「来店頻度(リピート率)」で成り立っています。

売上が伸び悩んでいる時、この3つのうちのどこに問題があるのかを考えることが、全ての改善策の出発点です。

この記事で紹介する「メニュー改善」や「店販」は客単価を上げるための施策、「リピート施策」や「次回予約」は来店頻度を上げるための施策に直結します。

これらをバラバラに行うのではなく、一つの流れとして捉え、連動させることが、売上を安定的かつ飛躍的に向上させるための最も重要な考え方になります。

メニュー改善と店販がネイルサロンの売上アップの土台となる理由

なぜ「メニュー改善」と「店販」が売上アップの土台になるのでしょうか。

それは、これらがお客様の満足度を直接的に高め、お客様一人当たりの単価を自然に引き上げる効果があるからです。

魅力的なメニューは「このサロンに来てよかった」という感動を生み出し、質の高い店販商品はお客様の「きれいになりたい」という気持ちをサロンの外でもサポートします。

この「満足」という名の感動体験こそが、次にお話しするリピートや次回予約へと繋がる、何よりも強い動機付けになるのです。

リピート施策と次回予約がネイルサロンの未来の売上を創る仕組み

一度きりのご来店で終わらせないために不可欠なのが、リピート施策と次回予約の徹底です。

素晴らしい施術や商品を体験したお客様に「また来たい」と思ってもらい、その場で「次の約束」をすることが、未来の売上を確定させる行為に他なりません。

例えば、魅力的なポイントカード制度といったリピート施策で再来店のきっかけを作り、施術後の感動が冷めないうちに次回予約を提案することで、お客様は自然な流れであなたのサロンのファンになってくれます。

この「未来の売上を今つくる」という意識が、日々の予約の空きに悩む状況から脱却させてくれるのです。

売上アップの第一歩!あなたのネイルサロンの現状を正しく把握する方法

具体的な行動を始める前に、まずはあなたのサロンが今どのような状況にあるのかを客観的に見つめ直すことが大切です。

感覚だけで「最近お客様が少ない気がする」と判断するのではなく、実際の数字を見ることで、どこに力を入れれば最も効果的に売上を伸ばせるのかが見えてきます。

この章では、誰でも簡単にできる現状分析の3つのステップをご紹介します。

現状分析の3ステップ

  1. リピート率を計算する
  2. 客単価を算出する
  3. 人気・不人気メニューを分析する

リピート率の計算方法とネイルサロン経営における重要性

まずは、お客様がどれくらい再来店してくれているかを示す「リピート率」を計算してみましょう。

例えば、先月新規で来店されたお客様が20人いて、そのうち今月も来店してくれたお客様が8人いた場合、計算式は「8人 ÷ 20人 × 100 = 40%」となり、新規顧客のリピート率は40%です。

一般的に、ネイルサロンの理想のリピート率は80%以上と言われています。

もしこの数字が50%を下回るようなら、施術や接客、お店の雰囲気などに何らかの改善点がある可能性が考えられます。

リピート率の向上は、高額な広告費をかけずに売上を安定させるための最も重要な指標の一つです。

お客様一人当たりの平均単価を算出してメニュー改善のヒントを得る

次に、お客様が一度の来店で平均いくら支払っているかを示す「客単価」を計算します。

これは、「1ヶ月の総売上 ÷ その月に来店したお客様の総数(のべ人数)」で算出できます。

例えば、月の売上が50万円で、来店客数がのべ100人なら、客単価は5,000円です。

あなたのサロンの周辺エリアの価格帯や、あなたが理想とする売上から逆算した目標単価と比較して、もしこの単価が低いのであれば、より高価格帯のメニューを追加したり、セットメニューを導入したりする「メニュー改善」の余地があると言えるでしょう。

人気メニューと不人気メニューを分析して売上改善に繋げる

あなたのサロンのメニューの中で、どのメニューが一番人気で、逆にどのメニューがほとんど予約されないかをリストアップしてみましょう。

これは予約システムのデータや、日々の売上記録を見返すことで簡単に把握できます。

不人気なメニューは、もしかしたらお客様にとって魅力が伝わっていなかったり、価格設定が適切でなかったり、ネーミングが分かりにくかったりするのかもしれません。

この分析結果こそが、具体的なメニュー改善を行うための宝の地図になります。

人気メニューがなぜ人気なのかを深掘りし、その要素を他のメニューにも展開できないか考えてみましょう。

お客様の満足度と単価を同時に上げるネイルサロンのメニュー改善術

現状分析で見えてきた課題をもとに、いよいよ具体的なメニュー改善に着手します。

メニュー改善は、単に料金を上げることではありません。

お客様が「この価格でもぜひ受けたい」「むしろお得かも」と感じるような、付加価値の高い魅力的な選択肢を用意することが目的です。

ここでは、お客様に喜ばれながら自然と単価アップに繋がるメニュー改善のアイデアを具体的にご紹介します。

松竹梅の法則を活用したネイルサロンのコースメニュー作成方法

メニューが一つしかないと、お客様は「やる」か「やらないか」の二択でしか考えられません。

そこで有効なのが、価格帯の異なる3つのコース、いわゆる「松竹梅」メニューを用意することです。

  • 【梅コース:シンプルプラン】(例:6,000円)
    ワンカラー or グラデーションのみ。初めての方や、シンプルを好む方向け。
  • 【竹コース:人気デザインプラン】(例:8,000円)
    選べるアート2本付き定額デザイン。一番人気のコースとして、トレンドデザインを複数用意。
  • 【松コース:プレミアムケアプラン】(例:11,000円)
    アートし放題+OPIプロスパの集中ハンドトリートメント付き。特別なケアで贅沢な時間を提供。

このように設定すると、多くのお客様は真ん中の「竹コース」を選びやすくなります。

結果として、これまで「梅コース」を選んでいた層の一部が「竹コース」に移行し、サロン全体の平均単価が自然に向上するのです。

季節やイベントを取り入れた期間限定メニューで特別感を演出する

お客様は「今しかできない」という限定性に心を惹かれるものです。

そこで、季節感やイベントを取り入れた期間限定メニューを導入してみましょう。

例えば、夏には涼しげなシェルやクリアカラーを使った「サマーリゾートコレクション」、冬にはクリスマスやバレンタインをテーマにした「スペシャルイベントネイル」などです。

これはお客様に新鮮な驚きを提供し、来店の動機付けになるだけでなく、SNSでの発信ネタにもなり、新規顧客の獲得にも繋がるという一石二鳥の効果があります。

次の限定デザインは何かな?」とお客様に楽しみにしてもらえるようになれば、大成功です。

ネイルケアやリペアを組み合わせたセットメニューで単価を上げる工夫

ジェルネイルのメニューだけでなく、爪や手肌の健康を保つためのケアメニューを組み合わせたセットメニューも非常に効果的です。

お客様の隠れたお悩みに寄り添うことがポイントです。

例えば、「ジェルネイル+OPIプロスパの甘皮集中ケア」や「フットネイル+かかと角質除去&保湿パック」といったセットです。

お客様のお悩みに寄り添ったケアメニューを提案することで、「私のことをよく見てくれている」という信頼感が生まれ、満足度を高めながら、自然な形で単価アップを実現することができます。

売れる店販商品の選び方とお客様の目を引く陳列のテクニック

メニュー改善で高めたお客様の満足度を、さらに次のステップへと繋げるのが「店販」です。

店販は、単なる物販ではなく、お客様の「きれい」をサロンの外でもサポートするための大切なコミュニケーションツールです。

ここでは、何を仕入れてどう見せれば良いのか、初心者でも失敗しない店販商品の選び方と陳列のコツを解説します。

ネイリスト自身が心からおすすめできる商品の選び方とその基準

店販で最も大切なことは、ネイリスト自身がその商品を大好きで、心から「これは良いものだ」と信じていることです。

まずは、あなた自身が実際に使ってみて感動した商品を厳選しましょう。

例えば、保湿力が高く香りが良いLCNのハンドクリームや、爪を健やかに保つ効果を実感できたOPIのネイルオイルなどです。

「なぜこの商品が良いのか」を自分の言葉で熱く語れるものを選んでください。

あなたのその熱意と自信は、どんなセールストークよりも雄弁にお客様に伝わり、それが信頼となって購入に繋がります。

お客様が思わず手に取ってしまう魅力的なディスプレイの作り方

どんなに良い商品でも、お客様の目に留まらなければ意味がありません。

商品は、お客様が待ち時間に座るソファの近くや、お会計をするレジ横など、必ず目に入る場所に置きましょう。

その際、ただ商品を並べるだけでなく、ひと工夫加えることが重要です。

  • 手書きのPOPを添える:「私のガサガサ手荒れを救ってくれた神クリームです!」「寝る前に1滴塗るだけの美爪習慣はじめませんか?」といった、具体的なおすすめポイントやキャッチーな言葉を書く。
  • テスターを置く:実際に香りやテクスチャーを自由にお試しできるようにする。「ご自由にお試しください」の一言を添えるだけで、お客様は気軽に商品を試せます。
  • 見やすく、手に取りやすい配置:商品を詰め込みすぎず、一つひとつが主役に見えるように余裕をもって陳列する。

これらのちょっとした工夫が、お客様の「ちょっと試してみようかな」という気持ちを引き出します。

ネイルデザインと関連付けた店販商品のスマートな提案方法

店販商品は、施術の流れの中で自然に紹介するのが最も効果的です。

例えば、ささくれが気になるお客様のケアをしながら、「このOPIのキューティクルオイルを毎日一滴塗るだけで、本当にささくれができにくくなるんですよ」と、お悩みを解決するアイテムとして紹介します。

また、マットな質感のネイルを仕上げたお客様には、「このマットトップコートをご自宅で使えば、1ヶ月後もこのサラサラの質感をキープできますよ」と提案するなど、デザインと関連付けることで、お客様は「まさに今の自分に必要なものだ」と感じやすくなります。

お客様に喜ばれる!ネイルサロンの店販で購入を促すトーク術

良い商品を選び、魅力的な陳列をしても、最後の一押しがなければ購入には繋がりません。

しかし、「売り込まれるのは苦手」というお客様は多いものです。

この章では、お客様にプレッシャーを与えることなく、「それ、欲しいです」と自然に言ってもらえるような、魔法のトーク術を具体的な会話例と共にご紹介します。

売り込み感ゼロでお客様の悩みに寄り添う質問テクニック

いきなり商品を勧めるのではなく、まずはお客様のお悩みを聞き出すことから始めましょう。

施術中の会話の中で、さりげなく質問を投げかけます。

「最近、指先の乾燥とか気になりませんか?」や「お仕事でよく手を使われるので、爪が折れやすかったり、二枚爪になったりしませんか?」といった「Yes」で答えやすい質問です。

お客様が「そうなんです、実は…」と悩みを打ち明けてくれたらチャンスです。

その悩みを解決する手段として「でしたら、こんな商品があるんですよ。きっとお役に立てると思います」と紹介することで、売り込みではなく、親身なアドバイスとして受け取ってもらえます。

商品のメリットを自分自身の体験談を交えて伝える方法

商品の成分や効果を専門的に説明するよりも、あなた自身のリアルな体験談を語る方が何倍もお客様の心に響きます。

「私も以前は二枚爪にすごく悩んでいたんですけど、この強化剤をベースコート代わりに使い始めたら、本当に爪が丈夫になって、今では全く欠けなくなったんです」というように、具体的なストーリーを交えて話すことが重要です。

ネイリストの〇〇さんも使っているなら間違いない」と、お客様は商品の効果をよりリアルにイメージし、安心して購入を検討することができます。

購入を迷っているお客様の背中をそっと押す最後の一言

お客様が商品を手に取って迷っている時には、無理に押し付けてはいけません。

お客様の不安を取り除き、購入することのメリットを再確認させてあげるような言葉がけが効果的です。

例えば、「もし使ってみて合わなかったら、私が個人的に買い取りますよ(笑)」くらいの自信と安心感を示す一言や、「このオイル、次のご来店までこれ一本で十分持つので、一日あたりに換算すると数十円なんですよ。実はすごく経済的なんです」といった別の視点からのメリットを伝えるのが良いでしょう。

この「お客様の立場に立った一言」が、お客様の背中を優しく押すことになります。

お客様があなたのファンになる!感動を生むリピート施策の具体例

素晴らしい施術と心のこもった接客は、リピートの基本です。

しかし、それだけでは他の多くのサロンに埋もれてしまうかもしれません。

お客様に「また絶対にこのサロンに来たい!」と強く思ってもらうためには、期待を少しだけ上回る「感動」を演出する仕掛けが必要です。

ここでは、すぐに始められる効果的なリピート施策をいくつかご紹介します。

次回来店の楽しみを作るネイルサロン独自のポイントカード制度

ありきたりな「〇〇円で1ポイント」というポイントカードではなく、あなたのサロンならではのワクワクするような特典を用意しましょう。

お金では買えない価値を提供することがポイントです。

  • ポイントが貯まったら…
    • 通常メニューにはない特別なスワロフスキーやパーツを1つプレゼント
    • プロが使う特別なハンドパックやスクラブケアを体験
    • 施術時間を10分延長して、念入りなマッサージをサービス

これにより、お客様はポイントを貯めること自体を楽しみにしてくれるようになり、早くポイントを貯めてあの特典を受けたい!」という気持ちが再来店へと繋がります。

お客様の特別な日を祝うパーソナルなメッセージの送り方

お客様の誕生日や、初めて来店してくれた記念日などをカルテに忘れず記録しておき、その日に合わせて手書きのメッセージカードをお送りしましょう。

「〇〇様、お誕生日おめでとうございます。昨年お話しされていた旅行は楽しめましたか?また素敵なお話を聞かせてくださいね。素敵な一年になりますように。」というように、施術中の会話の内容を少し加えるのがポイントです。

LINE公式アカウントなどで一斉送信するメッセージも便利ですが、手書きの温かさは格別です。

この一手間が、お客様にとって忘れられないサプライズとなり、サロンへの親近感を一気に高めます。

施術後のフォローアップで信頼関係を築くLINE公式アカウント活用術

施術から3日後くらいのタイミングで、LINE公式アカウントから個別のメッセージを送るのも非常に効果的です。

「〇〇様、先日はご来店ありがとうございました!その後、ネイルの調子はいかがですか?利き手の薬指のパーツが取れやすいかもしれないので、少しだけ気をつけてみてくださいね。何か気になる点などございましたら、お気軽にご連絡くださいね」といった内容です。

この「ちゃんと私のことを気にかけてくれている」という安心感が、サロンへの信頼を深めることに繋がります。

予約の空き状況やキャンペーン情報だけでなく、こうした丁寧なフォローにこそ活用すべきです。

リピート施策を成功に導くお客様との絆を深める会話のコツ

リピート施策は、仕組みだけあっても成功しません。

その土台となるのは、お客様との間に築かれる信頼関係、つまり「絆」です。

施術中の何気ない会話が、お客様にとって心地よい時間となり、あなたというネイリスト自身のファンになってもらうための重要な機会となります。

ここでは、お客様との距離をぐっと縮める会話のコツをお伝えします。

お客様のプライベートに踏み込みすぎない絶妙な話題選び

会話の基本は、お客様が話したいことを、気持ちよく話せる雰囲気を作ることです。

仕事や家族、恋愛といったプライベートな領域に、こちらから土足で踏み込むのはNGです。

まずは、お客様のネイルのデザインや、好きな色、ファッション、最近見た映画やドラマ、好きな食べ物といった、当たり障りのない楽しい話題から始めるのが良いでしょう。

お客様が心を開いて自身のことを話し始めたら、興味を持って耳を傾け、否定せずに共感する姿勢が何よりも大切です。

お客様の過去の会話を覚えておき次回来店時に話題にする技術

お客様との会話内容は、些細なことでもカルテの備考欄にメモしておきましょう。

例えば、以下のような情報です。

  • 好きな色、好きなデザインのテイスト
  • ペットの名前や種類
  • お子様の年齢や習い事
  • 最近ハマっていること(ドラマ、趣味など)
  • 次の旅行の予定

「前回、ワンちゃんのトリミングに行かれるとおっしゃっていましたが、可愛くなりましたか?」や「お子様のピアノの発表会、無事に終わりましたか?」など、次に来店された際にその話題に触れることで、お客様は「私のことを覚えていてくれたんだ!」と大いに感動します。

この小さな感動の積み重ねが、他にはない特別な信頼関係を築き上げます。

ネイルの専門家としてお客様に頼られるアドバイスの提供

ただ楽しくおしゃべりするだけでなく、ネイルのプロとして頼られる存在になることも重要です。

お客様の爪の状態をプロの目でしっかりと見て、「最近、少し乾燥気味なので、保湿効果の高いオイルを重点的に使っておきますね」や「お爪の形的に、先端を少しスクエアオフ気味に整えると、指がより綺麗に見えますよ」といった専門的なアドバイスを加えましょう。

お客様は、自分の爪をしっかりと見て、最適なケアをしてくれるあなたを、信頼できるプロフェッショナルとして認識し、安心して通い続けてくれるようになります。

次回予約率80パーセント以上を目指す!お客様が断れない提案テクニック

お客様に満足していただき、リピートしたい気持ちが高まったところで、いよいよ「次回予約」の提案です。

これが成功すれば、その場で未来の売上が確定します。

しかし、強引に聞こえてしまわないか不安に思う方も多いでしょう。

ここでは、お客様が「じゃあ、お願いします」と自然に言いたくなるような、スマートで効果的な次回予約の提案方法を3つのステップで解説します。

施術中に次回のネイルデザインの話題を振って期待感を高める

次回予約の提案は、お会計の時になって突然切り出すのではありません。

布石は、施術の終盤、トップコートを塗りながら打ちます。

「今回のデザインも素敵ですけど、次回は新しく入荷したこのマグネットジェルを使ってみるのも絶対可愛いですよ」というように、次回のネイルデザインについて楽しい話題を振りましょう。

これにより、お客様の頭の中には「次のネイル」への期待感が生まれ、「次もまた来よう」という気持ちが自然に固まり、予約をすることへの心理的なハードルがぐっと下がります。

お客様のネイルの最適な付け替え周期をプロとして伝える

お客様に、ネイルの健康と美しさを保つための最適なメンテナンス周期を、プロの視点からしっかりと伝えましょう。

これは、お客様のためを思った、親切なアドバイスとして伝えることが重要です。

「お客様の爪の伸びる速さですと、だいたい4週間後くらいが、根元の浮きも少なく、お爪への負担も最小限で付け替えできる一番綺麗なタイミングですよ」と具体的に伝えることで、お客様は「自分のために言ってくれているんだ」と納得し、提案を受け入れやすくなります。

その場で予約するメリットを提示する次回予約特典の作り方

最後のひと押しとして、お客様がその場で次回予約をする明確なメリットを提示することも、非常に強力な後押しになります。

「もしよろしければ、本日中に次回のご予約を入れていただくと、次回の付け替え時のオフ代(通常1,000円)を無料にさせていただきますが、いかがなさいますか?」といった、限定的な特典を用意しましょう。

この「今予約するほうがお得」という状況が、「じゃあ、お願いしようかな」というお客様の決断をスムーズに促します。

売上アップに成功したネイルサロンのメニュー改善とリピート施策事例

ここまで様々なテクニックをお伝えしてきましたが、最後に、実際にこれらの施策をうまく組み合わせて売上アップに成功したサロンの事例を見てみましょう。

他のサロンがどのようにして課題を乗り越え、お客様に愛されるようになったのかを知ることで、あなたのサロンで応用できるヒントがきっと見つかるはずです。

客単価を1500円アップさせたハンドケア込みのセットメニュー導入事例

都心で個人サロンを経営するAさんは、客単価7,000円前後で頭打ちになっていることに悩んでいました。

そこで、既存のジェルネイルメニューに、爪周りの硬くなった角質をマシンで丁寧に除去し、ダイヤモンドファイルで整える「育爪ハンドケア」を組み合わせた「プレミアムネイルコース(9,500円)」を導入。

施術時に、お客様一人ひとりの爪の状態を見ながら「このささくれの原因は乾燥による角質なので、ケアしてあげるだけで見違えるように綺麗になりますよ」と丁寧に説明した結果、「そんなに変わるなら」と多くのお客様が新コースを選択しました。

結果として、平均客単価が1,500円もアップし、お客様からも「ネイルだけでなく手全体が綺麗になって嬉しい」と満足度が格段に向上したそうです。

手書きのサンキューレターでリピート率が50パーセントから80パーセントに向上した事例

郊外で自宅サロンを営むBさんは、ホットペッパービューティーなどで新規のお客様は集まるものの、なかなかリピートに繋がらないことに課題を感じていました。

そこで、初回来店のお客様全員に、施術から一週間以内に手書きのサンキューレターを送ることを徹底。

手紙には、感謝の言葉と共に、「ピンクベージュのネイル、〇〇様の白いお肌にとてもお似合いでした!」といった施術中に話した内容やお客様のネイルを褒める一言を必ず添えました。

この地道な取り組みがお客様の心に響き、「こんなに丁寧にしてくれるサロンは初めて」と感動を呼び、リピート率は3ヶ月で50%から80%へと劇的に改善したといいます。

LINEと次回予約特典の組み合わせで予約が1ヶ月先まで埋まった事例

駅前でネイルサロンを経営するCさんは、日によって予約の空きが目立つことに悩んでいました。

そこで、まず次回予約特典として「お会計から500円引き」を導入し、会計時に必ず提案することを徹底。

さらにLINE公式アカウントで「来月の予約も土日から埋まり始めていますので、ご希望のお時間がある方はお早めにどうぞ」という予約状況のアナウンスを定期的に配信しました。

お得な特典と「早く予約しないと希望の日時が埋まってしまう」という意識付けが功を奏し、常に1ヶ月先まで予約が埋まる人気サロンへと成長しました。

まとめ

今回は、ネイルサロンの売上をアップさせるための具体的な4つのステップ、「メニュー改善」「店販」「リピート施策」「次回予約」について、詳しく解説してきました。

最後に、この記事の重要なポイントを振り返り、明日からあなたが踏み出すべき第一歩を再確認しましょう。

ネイルサロンの売上アップは4つの施策の連携から生まれる

ネイルサロンの売上を安定的に向上させるためには、「メニュー改善」「店販」「リピート施策」「次回予約」の4つを、それぞれ個別に行うのではなく、一連の流れとして連携させることが何よりも重要です。

売上アップの黄金サイクル

  1. メニュー改善でお客様の満足度を高める
  2. 店販商品でサロンの外でもお客様をサポートし、信頼を深める
  3. 感動リピート施策で「また来たい」気持ちを確実なものにする
  4. 次回予約で未来の売上をその場で確定させる

このサイクルを確立することが、お客様に愛され、選ばれ続けるサロンへの唯一の道です。

まずは現状分析から始めて小さな一歩を踏み出すことの重要性

この記事を読んで、やるべきことがたくさんあると感じたかもしれません。

しかし、焦る必要はありません。

まずは、あなたのサロンのリピート率や客単価を計算してみるという、現状分析から始めてみてください。

課題が見えたら、まずは一つのメニュー改善や、一つの店販商品の導入など、すぐにできそうなことからで構いません。

その小さな一歩が、やがて大きな売上アップへと繋がっていきます。

お客様に喜んでもらうことがネイルサロンの売上アップの本質

様々なテクニックをご紹介しましたが、最も大切な根底にあるのは「どうすればお客様にもっと喜んでもらえるだろうか?」という、お客様を想う純粋な気持ちです。

お客様の満足度を追求した結果として、客単価が上がり、リピート率が向上し、売上がアップするのです。

この記事でご紹介したステップを参考に、ぜひあなたのサロンならではの、お客様を最高に幸せにする方法を見つけて実践してみてください。

あなたのサロンの成功を心から応援しています。

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