これからエステサロンや整体院を開業される方、あるいはマッサージベッドの買い替えを検討されている方にとって、ベッド選びは施術の質と自身の健康を左右する非常に重要な決断です。
どのベッドを選ぶかによって、お客様の満足度はもちろん、施術者であるあなた自身の身体への負担も大きく変わってきます。
しかし、種類が多すぎて「どの高さや幅を選べばいいの?」「そもそも何から考えればいいの?」と悩んでしまう方も少なくありません。
この記事では、専門用語をできるだけ使わず、具体的な例を交えながら、あなたのサロンにぴったりの一台を見つけるための選び方をステップごとに詳しく解説します。
この記事を最後まで読めば、もうマッサージベッド選びで迷うことはありません。
【結論】エステと整体のためのマッサージベッド選びで最も重要な3つのポイント
マッサージベッド選びで迷ったときに、まず押さえておくべき最も重要なポイントが3つあります。
それは「高さ」「幅」「種類」です。
この3つをあなたの施術スタイルとお客様の快適性に合わせて選ぶことができれば、大きな失敗を避けることができます。
まずはこの結論から詳しく見ていきましょう。
施術者の身体を守るためのマッサージベッドの高さの重要性について
マッサージベッドの高さは、施術者の身体への負担に直結する最重要項目です。
高さが合っていないベッドで施術を続けると、常に中腰などの無理な姿勢が続き、気づかないうちに疲労が蓄積し、慢性的な腰痛や肩こりの原因になってしまいます。
長期的に健康に働き続けるためにも、自分の身長や施術内容に合った高さを選ぶことが何よりも大切です。
例えば、指圧のように体重をしっかり乗せる施術では低めのベッド、座って行うフェイシャルエステでは高めのベッドが適しているなど、施術スタイルによって最適な高さは異なります。
お客様の満足度を左右するマッサージベッドの幅の考え方について
ベッドの幅は、お客様が心からリラックスできるかどうかを大きく左右する要素です。
幅が狭すぎるとお客様は窮屈に感じ、腕がベッドから落ちてしまうこともあり、無意識に身体が緊張してしまいます。
逆に広すぎると、ベッドの反対側に手が届きにくくなり、施術がやりにくくなってサービスの質が落ちてしまう可能性があります。
お客様の標準的な体格や、あなたの施術スタイルを考慮して、お客様の安心感と施術のしやすさを両立できる最適な幅を選ぶことがリピート率向上につながります。
あなたのサロンの用途で決まるマッサージベッドの種類の選び方
マッサージベッドには、大きく分けて「折りたたみ式」と「据え置き式」の2種類があります。
出張エステや訪問整体を少しでも考えているなら、持ち運びが便利な折りたたみ式が必須です。
一方で、決まった店舗のみで営業するなら、安定感と耐久性に優れた据え置き式が断然おすすめです。
それぞれのメリットとデメリットを正しく理解し、あなたのサロンの運営スタイルに合った種類を選ぶことが、賢い選択の第一歩となります。
最初に知っておきたいマッサージベッドの種類とそれぞれの特徴を徹底比較
マッサージベッドには、持ち運びができる便利なタイプと、サロンに常設する頑丈なタイプがあります。
それぞれの特徴を理解することで、あなたのサロンにはどちらが本当に必要なのかが見えてきます。
ここでは具体的な利用シーンを想像しながら、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説します。
ベッドの主な種類と特徴
- 折りたたみ式:持ち運びが前提。出張サービスや省スペースを求めるサロンに最適。
- 据え置き式:安定性と耐久性が高い。店舗型サロンで、お客様に安心感を提供したい場合に最適。
- 電動昇降式:高さ調整が容易。施術の幅を広げ、お客様への配慮もできる高機能タイプ。
出張エステや訪問整体で大活躍する折りたたみ式マッサージベッドの選び方
折りたたみ式の最大の魅力は、その携帯性です。
車に積んでお客様のご自宅やイベント会場、レンタルサロンへ簡単に持ち運ぶことができます。
選ぶ際は、「重さ」を必ずチェックしましょう。
一般的に、脚の素材がアルミ製のものは軽量で女性でも扱いやすいですが、木製のものは安定感に優れる傾向があります。
例えば、有名ブランドであるアースライト社の「ハーモニーDX」のようなアルミ製の軽量モデルは、頻繁に持ち運ぶ方に人気です。
ただし、据え置き式に比べると安定性や耐久性は少し劣るため、体重のあるお客様を施術する際はきしみや揺れに注意が必要です。
店舗型サロンで安心感を提供する据え置き式マッサージベッドの選び方
据え置き式は、どっしりとした抜群の安定感が魅力で、お客様に大きな安心感を与えることができます。
施術中にベッドがグラついたり揺れたりする心配がほとんどなく、施術者も体重をかけた手技を存分に行えます。
国内最大手の高田ベッド製作所の「DXマッサージベッド」シリーズは、多くの整体院やエステサロンで導入されている定番モデルで、その頑丈さには定評があります。
デメリットとしては、一度設置すると簡単には移動できないことと、折りたたみ式に比べて価格が比較的高めであることが挙げられます。
昇降機能付きは本当に必要か考える電動式マッサージベッドという選択肢
電動昇降機能付きのマッサージベッドは、フットペダルやリモコンのボタン一つで簡単に高さを変えられるため、非常に便利です。
施術内容(例:ボディからフェイシャルへ移る際など)によって高さを変えたい場合や、複数の施術者が一台のベッドを共有する場合に真価を発揮します。
また、お客様がベッドに乗り降りする際に高さを一番低くしてあげることで、高齢のお客様や足の不自由な方にも安全に対応できるというホスピタリティ面での大きなメリットもあります。
ビューティガレージなどで販売されている電動ベッドは高価ですが、施術の幅が広がり、お客様への細やかな配慮もできるため、長期的に見れば価値のある投資と言えるでしょう。
施術者の身体を守るマッサージベッドの最適な高さの選び方と調整方法
マッサージベッドの高さ選びは、感覚だけで行うのではなく、科学的な根拠に基づいて行うことができます。
あなたの身長から適切な高さを導き出す方法を知ることで、腰痛知らずの快適な施術ライフを送ることができます。
ここでは具体的な計算方法や調整のコツを紹介します。
整体や強めの圧をかける施術に最適なベッドの高さの計算方法
指圧や整体、スポーツマッサージなど、自分の体重をしっかり乗せて圧をかける施術の場合、ベッドの高さは低めが基本です。
簡単な目安の出し方として、以下の手順があります。
- 施術者がベッドの横にリラックスして立つ
- 腕を自然に下ろし、軽く拳を握る
- その時の床から拳の甲(手の甲の出っ張った部分)までの高さが、ベッドの理想的な高さ
この高さに設定することで、腰を曲げすぎずに、腕を伸ばした状態で効率よく体重を乗せることができます。
例えば、身長165cmの方であれば、一般的に60cmから65cm程度の高さが作業しやすいと言われています。
エステのリラクゼーション施術における理想的なベッドの高さとは
オイルトリートメントやフェイシャルエステなど、繊細なタッチが中心の施術では、少し高めのベッドが適しています。
目安としては、ベッドの横に立ったときに、ベッドの上面が自分の太ももの付け根(股関節)あたりに来る高さです。
これにより、腰を大きく曲げることなく、スムーズなストロークの長い施術が可能になります。
特に座って施術を行うことが多いフェイシャルでは、自分が使うスツール(椅子)の高さに合わせてベッドの高さを決めると、常に背筋を伸ばした美しい姿勢で施術ができます。
高さ調整機能付きマッサージベッドのメリットと選び方のコツ
高さ調整機能が付いているベッドは、施術者にとって非常に心強い味方です。
特に、手動で段階的に高さを変えられるタイプのものは、電動式よりも手頃な価格で手に入ります。
例えば、セブンビューティーで販売されている手動昇降ベッドは、数センチ刻みで調整できるものが多く、細かい設定が可能です。
購入する際は、何段階で調整できるか、調整作業が一人で簡単にできるか(特に脚のロック方式など)を事前に確認することが重要なチェックポイントです。
身長が異なる複数の施術者がいる場合の高さ選びの解決策
もしあなたのサロンに複数の施術者が在籍し、身長差がある場合は、電動式や手動式の高さ調整機能付きのベッドを選ぶのが最も賢明な解決策です。
毎回高さを調整するのが手間だと感じるかもしれませんが、各施術者が自身の身体に負担なく最高のパフォーマンスを発揮できることのメリットは計り知れません。
もし昇降機能のないベッドを選ぶ場合は、それぞれの施術者の平均身長を考慮し、中間的な高さに設定できるベッドを選ぶという方法もあります。
しかし、長い目で見ると、スタッフの健康維持や定着率向上に繋がる昇降機能付きベッドへの投資を強くおすすめします。
お客様の快適性を左右するマッサージベッドの理想的な幅の選び方とは
ベッドの幅は、狭すぎても広すぎてもいけません。
お客様の安心感と、施術者の作業効率の両方を満たす「黄金の幅」を見つけることが、サロンの評価を高める鍵となります。
ここでは、具体的な数値の目安と、施術内容に合わせた選び方を解説します。
標準的なマッサージベッドの幅とそれぞれの特徴を理解する
マッサージベッドの幅は、一般的に70cm、75cm、80cmといったサイズが主流です。
- 幅70cm:最も標準的で、施術者がお客様の身体全体にアクセスしやすいのが特徴です。小柄な施術者の方や、限られたスペースを有効活用したいサロンにおすすめです。
- 幅75cm:お客様にゆったりとした感覚を与えつつ、施術のしやすさも保てる最もバランスの取れた人気の幅です。どちらにすべきか迷ったら、まずこの幅を検討すると良いでしょう。
自分の身長や腕の長さを考慮し、ベッドの反対側まで無理なく手が届くかイメージすることが大切です。
大柄なお客様にも対応できる広い幅のマッサージベッドのメリット
幅が80cm以上の広いベッドは、大柄な男性のお客様や、とにかくリラックスしてほしいと考えるサロンに最適です。
お客様は腕を置くスペースに十分な余裕があり、寝返りをうってもベッドから落ちる心配がなく、深い安心感を得られます。
特に、リラクゼーションを主目的としたアロマトリートメントサロンなどでは、この「ゆったり感」が他店との差別化にも繋がります。
ただし、小柄な施術者の場合は、身体の反対側に手が届きにくくなり、無理な姿勢での施術を強いられる可能性がある点に注意が必要です。
施術のしやすさを優先する場合のマッサージベッドの幅の考え方
整体やカイロプラクティックのように、施術者がベッドの周りを頻繁に移動し、様々な角度からアプローチする施術では、広すぎる幅はかえって邪魔になることがあります。
施術効率を最優先するなら、70cm程度の標準的な幅か、場合によってはそれより少し狭い65cm幅のベッドも選択肢に入ります。
狭い幅のベッドは、お客様の身体に密着しやすく、細かなアプローチがしやすいというメリットがあります。
自分の施術スタイルをよく分析し、どの程度のリーチ(腕の届く範囲)が必要かを具体的に考えて幅を決めましょう。
エステと整体で異なるマッサージベッド選びのポイントと注意点
同じマッサージベッドでも、エステサロンで行う施術と整体院で行う施術では、求められる機能や性能が異なります。
それぞれの施術の特性を理解し、それに特化したベッドを選ぶことで、より専門性の高いサービスを提供できます。
ここでは、それぞれの業態に合わせた選び方のコツを深掘りします。
リラクゼーションを追求するエステサロン向けマッサージベッドの選び方
エステサロンでは、お客様に非日常的な癒やしと特別な時間を提供することが重要です。
そのため、ベッドの選び方も「快適性」と「高級感」が最優先されます。
- クッション:厚めで柔らかい低反発素材などが好まれます。
- 表面生地:肌触りが良く、見た目も美しいPUレザーがおすすめです。
- 機能:フェイシャル施術のために、背もたれがリクライニングする機能が付いていると、お客様は楽な姿勢で施術を受けられます。
- デザイン:サロンのコンセプトや内装に合ったデザイン・色のベッドを選ぶことで、空間全体の統一感が生まれます。
的確なアプローチが求められる整体院向けマッサージベッドの選び方
整体院では、施術者が的確なポイントに必要な圧を加える必要があるため、「安定性」と「適度な硬さ」がベッド選びの鍵となります。
ぐらつかない頑丈なフレーム構造の据え置き式が基本です。
クッションは、圧が沈み込みすぎないように、やや硬めの高反発ウレタンが使われているものを選びましょう。
これにより、施術者の力が逃げることなく、効率的に身体の深層部へアプローチできます。
施術の正確性を損なわないためにも、フカフカすぎるベッドは避けるべきです。
鍼灸治療も行う場合に考慮すべきマッサージベッドのポイント
もし鍼灸治療もメニューに取り入れるのであれば、ベッド選びにはさらに注意が必要です。
うつ伏せでの施術が多いため、顔への負担が少なく、呼吸がしやすい有孔タイプ(顔用の穴が開いているタイプ)が必須となります。
また、衛生面を考慮し、施術後に清掃がしやすく、アルコール消毒などが可能な耐久性の高いレザー素材(PVCレザーなど)を選ぶことが大切です。
高田ベッド製作所などでは、鍼灸師の声をもとに開発された、鍼灸治療に特化した設計のベッドも販売されています。
クッションの硬さと素材がリピート率を変えるマッサージベッドの選び方
お客様がベッドに横になった瞬間に感じる「寝心地」。
これは、クッションの硬さと厚み、そして表面の生地素材によって決まります。
お客様が「またこのベッドで癒されたい」と思うような、こだわりの寝心地を実現するための選び方を解説します。
長時間の施術でも疲れにくい高反発クッションのメリットと選び方
高反発ウレタンなどの硬めのクッションは、身体が沈み込みすぎず、面でしっかりと支えてくれるため、寝返りがしやすく、長時間横になっていても疲れにくいというメリットがあります。
特に整体のように、お客様自身にも少し身体を動かしてもらったり、姿勢を変えたりする施術に適しています。
クッションの厚みは、一般的に7cmから10cm程度あると、骨が当たるような底付き感なく快適に過ごせます。
硬すぎると感じる場合は、上質なタオルや低反発のマットを重ねることで調整することも可能です。
高級感と癒やしを演出する低反発クッションの魅力と注意点
低反発クッションは、身体の形に合わせてゆっくりと沈み込み、まるで包み込むような極上のフィット感が特徴です。
リラクゼーションを目的としたエステサロンでは、この上質な寝心地がお客様に特別な満足感と贅沢な時間を与えます。
ただし、圧をかける施術では力が吸収されてしまい、的確なアプローチが難しくなるため、整体には不向きです。
また、熱がこもりやすいという特性もあるため、夏場はサロンの空調管理や、冷感素材のタオルケットを使用するなどの配慮が必要です。
メンテナンス性を重視したベッド表面の生地素材の選び方
マッサージベッドの表面に使われる生地は、主に「PVCレザー」と「PUレザー」の2種類です。
- PVC(ポリ塩化ビニル)レザー:ビニールレザーとも呼ばれ、耐久性が高く、オイルや薬品、アルコールに強いのが最大の特徴です。オイルを多用するアロマトリートメントや、頻繁に消毒を行う治療院に最適で、メンテナンス性に優れています。
- PU(ポリウレタン)レザー:ソフトレザーとも呼ばれ、質感が非常に柔らかく、本革に近いしっとりとした肌触りが魅力です。高級感を演出したいエステサロンにおすすめですが、PVCに比べると経年劣化しやすく、耐久性はやや劣ります。
サロンのコンセプトと、日々のメンテナンス方法を考慮して選びましょう。
意外と見落としがちなマッサージベッドの脚の素材と構造による選び方
ベッドの安定性や耐久性、そしてデザイン性を決めるのが「脚」の部分です。
施術の安全性を確保し、サロンの雰囲気を決定づける重要なパーツです。
木製と金属製、それぞれの特徴を知り、あなたのサロンにふさわしいものを選びましょう。
温かみのある空間を演出する木製脚のマッサージベッドの選び方
木製の脚は、ナチュラルで温かみのある雰囲気を演出し、リラクゼーションサロンやオーガニック系のサロン空間によく馴染みます。
特に、折りたたみ式のベッドでは、木製のものが安定感に優れていると言われています。
選ぶ際は、使用されている木材の種類(ビーチ材など丈夫なものがおすすめ)や、きしみ音が出にくいようワイヤー構造などで補強されているかを確認すると良いでしょう。
「マスターピース」などのブランドは、デザイン性の高い木製ベッドを多く取り扱っています。
シャープでモダンな印象を与えるアルミやスチール製の脚の選び方
アルミやスチールといった金属製の脚は、シャープでモダン、そして衛生的な印象を与えます。
アルミ製は非常に軽量なため、折りたたみ式のベッドで持ち運びやすさを最優先する方に最適です。
スチール製は重厚で、据え置き式のベッドに用いられることが多く、抜群の安定性を誇ります。
治療院やメディカルエステ、メンズサロンなど、クリーンでスタイリッシュなイメージを大切にしたいサロンにおすすめです。
施術の安全性を確保するための脚の構造と耐荷重の確認方法
ベッドを選ぶ際には、デザインや素材だけでなく、必ず「どのくらいの重さまで耐えられるか」という点を確認してください。
これは「耐荷重(静止耐荷重)」として製品仕様に記載されています。
「静止耐荷重」とは、ベッドの上に均等に重さをかけた場合に、静止した状態で耐えられる重さのことです。
一般的な目安として、少なくとも500kg以上、できれば700kg以上の耐荷重があるベッドを選ぶと安心です。
これは、お客様の体重+施術者の体重+施術で加える圧力を考慮しても、十分な余裕を持つためです。
特に安価な海外製品では耐荷重が低い場合があるので、必ず仕様書で確認する癖をつけましょう。
施術メニューに合わせて考えたい有孔タイプと無孔タイプのマッサージベッドの選び方
ベッドに顔を入れるための穴が開いている「有孔タイプ」と、穴がない「無孔タイプ」。
どちらを選ぶかは、あなたのサロンのメインとなる施術メニューによって決まります。
それぞれのメリットを理解し、お客様にとって最も快適な環境を提供しましょう。
うつ伏せ施術が多いサロンに必須の有孔マッサージベッドのメリット
有孔タイプの最大のメリットは、うつ伏せになった際にお客様が顔を横に向ける必要がなく、首や肩への負担を大幅に軽減できることです。
首がねじれないことで気道が確保され、呼吸が楽になり、より深いリラックス状態へと導くことができます。
背中や腰、脚のトリートメントなど、うつ伏せの時間が長い施術がメインのサロンでは、有孔タイプは必須アイテムと言えるでしょう。
顔が当たる部分のクッションの硬さや、穴の大きさ・形状(U字型など)も寝心地を左右するチェックポイントです。
フェイシャルエステが中心のサロンにおすすめな無孔マッサージベッド
無孔タイプは、ベッド面が完全にフラットなため、仰向けの施術がメインの場合に適しています。
特に、デコルテから顔にかけて集中的に施術を行うフェイシャルエステでは、穴がない方がお客様の頭の位置を自由に調整しやすく、施術者がスムーズに作業できるという大きなメリットがあります。
また、ベッド全体をタオルやシーツで覆いやすく、凹凸がないため衛生管理がしやすいという点も魅力です。
うつ伏せの施術がほとんどない場合は、無孔タイプを選ぶと良いでしょう。
どちらの施術にも対応できる有孔穴をふさぐクッションの活用法
「うつ伏せも仰向けの施術も両方しっかり行う」というサロンに最適なのが、有孔タイプのベッドに付属していることが多い「穴埋めクッション」を活用する方法です。
仰向けの施術の際には、このクッションで穴をぴったりとふさぐことで、無孔ベッドとほぼ同じようにフラットな状態で使用できます。
これにより、一台のベッドで様々な施術メニューに柔軟に対応することが可能になり、スペースやコストの節約にも繋がります。
ベッドを購入する際には、この便利な穴埋めクッションが標準で付属しているかどうかも、忘れずに確認しておきましょう。
プロが実際に利用しているおすすめのマッサージベッドメーカーと購入サイトを紹介
どのメーカーの、どのサイトで買えば安心なのか。
これはベッド選びにおける最後の大きな悩みどころです。
ここでは、多くのプロに信頼されている代表的なメーカーと、品揃えやサポートが充実しているオンラインストアを具体的に紹介します。
これを参考にすれば、安心して購入に踏み切れるはずです。
品質と信頼で選ばれる国内最大手メーカーの高田ベッド製作所
高田ベッド製作所は、日本の業務用ベッド市場で絶大なシェアを誇る、まさに信頼の代名詞とも言えるメーカーです。
多くの病院やクリニック、老舗の整体院で採用されていることからも、その品質と耐久性の高さがうかがえます。
最大の魅力は、豊富なラインナップの中から、幅・長さ・高さを1cm単位で、レザーカラーを数十色から選んでオーダーメイドできる点です。
価格は比較的高めですが、サロンにぴったりの一台を、長期間安心して使いたいと考えるなら、まず検討すべきメーカーと言えるでしょう。
海外ブランドの高品質なベッドが手に入るアースライトやマスターピース
アースライト(EARTHLITE)は、アメリカの有名なポータブルベッドメーカーで、環境に配慮した素材選びと、その優れたデザイン性・機能性で世界中のセラピストに愛されています。
特に軽量で頑丈な折りたたみベッドは、出張セラピストから高い支持を得ています。
また、マスターピース(Masterpiece)は、セブンビューティーなどが展開するブランドで、デザイン性と機能性を両立させたおしゃれなベッドを多く展開しており、洗練されたサロン空間を演出したい方におすすめです。
豊富な品揃えと価格で比較検討しやすい専門通販サイトの活用術
マッサージベッドを購入するなら、エステ・整体用品を専門に扱う通販サイトを利用するのが最も効率的です。
- セブンビューティー:自社ブランドのコストパフォーマンスに優れた商品が多く、開業セットなども充実しています。
- ビューティガレージ:国内外の様々なメーカーを取り扱い、品揃えが非常に豊富。ショールームで実物を確認できるのも魅力です。
これらのサイトでは、ユーザーレビューや人気ランキングを参考にしながらじっくり比較検討できます。
Amazonや楽天市場でも購入できますが、専門サイトの方が詳細な情報や購入後のサポートが充実していることが多いので安心です。
まとめ
これまで、あなたのサロンに最適なマッサージベッドを見つけるための様々なポイントを解説してきました。
最後に、この記事の要点を振り返り、あなたが最高の選択をするための最終確認をしましょう。
マッサージベッド選びは高さと幅そして種類の3点が基本であること
マッサージベッド選びの出発点は、あなたの身体を守る「高さ」、お客様を癒やす「幅」、そしてあなたの働き方に合わせる「種類(折りたたみ/据え置き)」の3つを正しく選ぶことです。
この3つのバランスを考えることが、成功への第一歩です。
自分の身長やメインの施術スタイル、ターゲットとなるお客様層を具体的にイメージしながら、あなただけの最適な組み合わせを見つけ出してください。
エステと整体それぞれの目的に合わせた機能性の違いを理解すること
エステサロンならリラクゼーションを追求した快適性(柔らかいクッション、リクライニング機能など)を、整体院なら的確な施術を可能にする安定性(硬めのクッション、頑丈なフレームなど)を重視しましょう。
施術内容によって求められるベッドの機能は全く異なります。
クッションの硬さ、生地の素材、有孔・無孔の選択など、細かな仕様にこだわることで、あなたのサービスの専門性と価値はさらに高まります。
信頼できるメーカーや販売サイトから購入することが後悔しないための鍵
品質の確かなベッドを、信頼できる場所から購入することが、長期的な安心とお客様からの信頼につながります。
高田ベッド製作所のような実績ある国内メーカーや、セブンビューティー、ビューティガレージといった専門通販サイトを上手に活用しましょう。
目先の価格だけで選ばず、耐荷重や保証、アフターサポートの内容もしっかりと確認してから、あなたのサロンの大切なパートナーとなる最高の一台を選んでください。
コメント