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自宅サロンのコンセントの位置が理想と違う!足りない電源を延長コードでおしゃれに増設する工夫と安全対策

自宅サロンを開業したり、運営していたりすると、多くの方が直面するのがコンセントの問題です。

「施術で使う機器を置きたい理想の場所にコンセントがない…」「美容機器が増えてきて、コンセントの数が足りずタコ足配線だらけ…」そんな悩みを抱えているオーナー様は、決して少なくありません。

特に自宅サロンは、お客様に日常を忘れてリラックスしていただく特別な空間です。だからこそ、生活感の象徴ともいえる延長コードの無造作な配線は、なんとしても避けたいものですよね。

この記事では、コンセントの位置が悪かったり、数が足りなかったりする問題を、安全かつおしゃれに解決するための具体的な工夫を、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します。

延長コードの正しい選び方から、サロンの高級感を損なわないインテリアに馴染ませる配線術、そして最も重要な火災などを防ぐ安全対策まで、この記事を読めば、あなたの自宅サロンがもっと快適で素敵な空間に生まれ変わります。

目次

自宅サロンでコンセントが足りない問題は延長コードの工夫で安全かつおしゃれに解決できる

自宅サロンのコンセント問題は、多くのオーナー様が抱える共通の悩みですが、実は大掛かりな電気工事をしなくても解決できるケースがほとんどです。

その鍵を握るのが、「延長コード」の上手な活用です。

ただ単に電源を増やすための道具として使うのではなく、選び方や使い方、隠し方を少し工夫するだけで、サロンの洗練された雰囲気を損なうことなく、安全で快適な電源環境を整えることが可能なのです。

まずは、問題解決の第一歩として、ご自身のサロンの現状を正確に把握し、延長コード選びの基本的な知識を身につけましょう。

まずは現状把握から!自宅サロンで使う電化製品と必要なコンセントの数をリストアップする方法

問題解決の第一歩は、現状を正確に把握することから始まります。

漠然と「足りない」と感じるのではなく、何が・どこに・いくつ必要なのかを具体化することが、最適な解決策を見つける近道です。

以下の手順で、必要なコンセントをリストアップしてみましょう。

  1. 電化製品の洗い出し:現在使用している、または今後導入予定の電化製品を、思いつく限りすべて紙やスマホのメモに書き出します。(例:ネイルライト、ネイルマシン、集塵機、スチーマー、美容機器、ホットキャビ、スマホ充電器、間接照明、BGM用スピーカーなど)
  2. 配置の決定:サロンのレイアウト図を簡単に描き、それぞれの機器を「どこで使いたいか」を書き込みます。お客様の動線やご自身の作業効率を考えながら、具体的な配置を決めるのがポイントです。
  3. 必要口数の算出:配置図を見ながら、「施術ベッドの右側にあと2口必要」「お客様用の待合スペースにスマホ充電用のコンセントが欲しい」といったように、場所ごとに必要なコンセントの口数を明確にします。

この作業を行うことで、漠然としていた問題が具体的な課題に変わります。

このリストが、後々の延長コード選びや配線の工夫を考える上での非常に重要な設計図となるのです。

延長コード選びが重要!自宅サロンの雰囲気を壊さないデザイン性の高い商品の見つけ方

「延長コード」と聞くと、オフィスで使われるような白い事務的なデザインを思い浮かべるかもしれませんが、それはもう過去の話です。

最近では、インテリアの一部として楽しめるデザイン性の高い製品が数多く販売されています。

例えば、木目調のデザインでナチュラルな雰囲気のサロンに自然に馴染むものや、マットな質感のブラックやグレーでスタイリッシュな空間を演出できるものなど、選択肢は非常に豊富です。

インターネット通販サイトのAmazonや楽天市場で「延長コード おしゃれ」「電源タップ 木目調」「デザイン 電源タップ」と検索するだけでも、たくさんの素敵な商品が見つかります。

特に、シンプルで機能的なインテリア雑貨で人気の山崎実業の「towerシリーズ」や、PC周辺機器メーカーならではの洗練されたデザインが特徴のエレコムの製品などは、生活感を隠しつつ機能性も高いため、多くの自宅サロンオーナー様から高い支持を得ています。

ご自身のサロンのコンセプトカラーやテイストに合わせて延長コードを選ぶだけで、悩みのタネだった配線問題が、逆におしゃれな空間づくりのきっかけに変わることもあります。

安全第一!消費電力を確認して自宅サロンに適した延長コードを選ぶための基礎知識

デザイン性も大切ですが、それ以上に絶対に譲れないのが安全性です。

特に、スチーマーやドライヤー、ヘアアイロンといった熱を発する美容機器は、非常に消費電力が大きい傾向にあります。

使用する延長コードが、接続する機器の合計消費電力に耐えられるかどうかを必ず確認してください。

延長コードの本体やパッケージには、「合計1500W(ワット)まで」といったように、安全に使える電気の最大量(許容ワット数)が必ず記載されています。

日本の家庭用コンセントは、一つの差し込み口グループで合計1500Wまでしか使えないのが基本です。これは、電力(W)=電圧(V)×電流(A)で計算され、日本の家庭用電圧は100V、コンセントの定格電流は15Aなので、100V × 15A = 1500Wとなります。

接続したい機器の裏側や説明書に書かれているワット数(W)をすべて合計し、この許容ワット数(1500W)を超えないように注意しましょう。

もし超えてしまうと、コードが異常に熱くなったり、被覆が溶けてショートしたり、最悪の場合、火災につながる重大な危険性があります。

お客様とご自身の安全を守りながら自宅サロンを運営するためにも、消費電力の確認は絶対に怠ってはいけない最重要ステップです。

見た目が命の自宅サロン!延長コードを隠しておしゃれに見せる具体的な配線の工夫

安全な延長コードを選んだら、次はいよいよ配線の工夫です。

自宅サロンの価値は、施術の技術力だけでなく、お客様が過ごす空間の快適さや美しさにも大きく左右されます。

ごちゃごちゃした配線は一気に生活感が出てしまい、せっかくの非日常空間を台無しにして、お客様をがっかりさせてしまう原因にもなりかねません。

ここでは、延長コードの存在を巧みに隠し、サロンの美しい景観を保つための具体的なテクニックをご紹介します。

少しの工夫で、空間の印象は劇的に変わりますので、ぜひ取り入れてみてください。

家具の裏や隙間を有効活用して延長コードを隠すテクニックと自宅サロンでの実践例

最も手軽で効果的なのが、家具の裏側やわずかな隙間を利用して延長コードを隠す方法です。

例えば、施術用のワゴンや収納棚の背面に、100円ショップなどでも手に入る両面テープ付きのコードクリップを使って延長コードを数カ所固定すれば、正面からは全く見えなくなり、スッキリとした印象になります。

ソファやベッドの下を這わせる場合は、床の色に近いダークブラウンや白、グレーといった色の延長コードを選ぶと、より目立たなくなります。

また、カーペットやラグマットの下にコードを隠す方法もありますが、その際は人が頻繁に歩いたり椅子を置いたりする場所を避け、コードが圧迫されて断線しないように細心の注意を払うことが重要です。

このような場所には、きしめんのように薄くて平たい形状の「フラットタイプ」の延長コードを選ぶと、凹凸が少なくなり、より安全に配線することができます。

配線カバーやケーブルボックスを使ってごちゃつく延長コードをすっきり見せる工夫

どうしてもコードが見えてしまう場所では、専用のアイテムを活用するのがおすすめです。

おすすめ配線隠しアイテム

  • 配線カバー(モール):壁や床を這うコードを隠すためのカバーです。ホームセンターや家電量販店で手軽に購入でき、壁紙の色に合わせられるよう白、ベージュ、木目調など様々な種類があります。カッターで好きな長さにカットして両面テープで貼り付けるだけなので、賃貸物件でも安心して使用できます。
  • ケーブルボックス(テーブルタップボックス):複数のACアダプターやコードが集中するコンセント周りを、まるごと隠せる収納ボックスです。プラスチック製品メーカーのイノマタ化学から出ている「テーブルタップボックス」などは、シンプルなデザインでどんなインテリアにも馴染みやすく、ごちゃついた配線をボックスの中にすべて隠せます。

    これにより、見た目がすっきりするだけでなく、ホコリが溜まるのを防ぎ、後述するトラッキング火災の予防にも繋がります。

これらのアイテムを上手に使うことで、プロが施工したかのような美しい配線が実現できます。

あえて見せる!インテリアに馴染むデザイン性の高い延長コードを選んでサロンのアクセントにする方法

ここまでは「隠す」ことについて解説してきましたが、逆転の発想で、デザイン性の高い延長コードを「あえて見せる」という上級テクニックもあります。

例えば、コンクリート打ちっぱなしのようなインダストリアルな雰囲気のサロンであれば、布製のケーブルで覆われたレトロなデザインの延長コードを無造作に壁から垂らすだけで、それが一つの計算されたインテリアアクセントになります。

また、プラグ部分の形状がおしゃれなものや、サロンのテーマカラーに合わせたカラフルなコードを選ぶことで、空間に遊び心を加えることも可能です。

インターネットで「デザイン 延長コード」や「見せる配線 インテリア」と検索すると、多くのインスピレーションを得られるでしょう。

ただし、この方法はあくまでお客様の動線を妨げず、足を引っかける危険のない安全な場所に限って実践するようにしてください。

安全対策は必須!自宅サロンで延長コードを使う際に絶対に守るべき注意点

おしゃれな配線が実現できても、安全性が確保されていなければ全く意味がありません。

自宅サロンは、お客様の大切な時間と安全を預かる場所であると同時に、あなた自身の生活の場でもあります。

延長コードの誤った使用には、火災や感電、お客様の転倒といった、取り返しのつかない事故につながるリスクが常に伴います。

ここでは、それらのリスクを限りなくゼロに近づけるために、絶対に守っていただきたい安全対策のポイントを具体的に解説します。

火災を防ぐ!タコ足配線で許容電力を超えないためのコンセントの正しい使い方

いわゆる「タコ足配線」が危険と言われる最大の理由は、許容電力(1500W)を超えてしまうリスクが高まるからです。

一つの壁コンセントから取れる電力は合計で1500Wまでです。

延長コードの先にさらに別の延長コードを繋ぐ「数珠つなぎ」や、多くの機器を一つの電源タップに集中させることは、この上限を超えやすくなるため非常に危険な行為です。

特に注意が必要な高消費電力の美容機器

  • ドライヤー:約1200W
  • ヘアアイロン・コテ:約150W~850W
  • スチーマー:約300W~800W
  • ホットカーラー:約50W~200W
  • ホットキャビ(タオルウォーマー):約130W~180W

これらの熱を発する機器は、同時に同じ延長コードから使用するのは絶対に避けてください。

消費電力の大きい機器は、できるだけ壁のコンセントから直接電源を取るようにし、延長コードを使う場合は、接続する機器の合計ワット数を常に意識する習慣をつけましょう。

ほこりは火事のもと!トラッキング現象を防ぐためのコンセント周りの定期的な掃除の工夫

長期間差しっぱなしにされたコンセントとプラグの間に、いつの間にかホコリが溜まってしまうことがあります。

そのホコリが、空気中の湿気やスチーマーの蒸気などを吸うことで、電気の通り道(トラック)ができてしまい、漏電して発火する…これが「トラッキング現象」と呼ばれる火災です。

自宅サロンでは、施術中に舞う細かなホコリや、スチーマーなどによる湿気で、一般家庭よりもトラッキング現象のリスクが高まる可能性があります。

これを防ぐためには、定期的な掃除が不可欠です。

月に一度は、使用していない機器のプラグを抜き、乾いた布や綿棒でコンセント周りのホコリをきれいに拭き取りましょう。

また、サンワサプライなどから販売されている「コンセント安全キャップ」を、使っていない差し込み口に付けておくだけでも、ホコリの侵入を防ぐのに非常に効果的です。

お客様の安全確保!延長コードにつまずかないための自宅サロン内の配置と工夫

お客様がサロン内を移動する際に、床を這う延長コードに足を引っかけて転倒させてしまうようなことがあっては絶対にいけません。

これはお客様に怪我をさせてしまうだけでなく、サロンの信用を大きく損なう重大な事故につながります。

延長コードを配線する際は、必ずお客様やご自身の動線を第一に考慮し、人が歩く場所を横切らないようにルートを計画してください。

壁際や家具の裏に沿わせることを徹底し、どうしても通路を横切らなければならない場合は、先ほど紹介した「配線カバー(モール)」を使い、床にしっかりと固定して段差をなくす工夫が必要です。

特に、スリッパを履いているお客様は足元の感覚が鈍りやすいため、オーナー様が細心の注意を払って安全な環境を整える必要があります。

それでもコンセントが足りない!延長コード以外の解決策とそれぞれのメリットデメリット

延長コードの工夫を駆使しても、どうしても理想の電源環境が作れない場合もあります。

特に、使用する美容機器が非常に多かったり、サロンのレイアウトが特殊だったりするケースです。

そんな時は、延長コード以外の解決策も視野に入れてみましょう。

工事が必要になるものもありますが、長期的な視点で見れば、より安全で快適なサロン運営につながる可能性があります。

それぞれの方法のメリットとデメリットを理解し、ご自身のサロンに最適な選択をしてください。

壁に新たなコンセントを増設する工事の費用感と自宅サロンで依頼する際の注意点

最も根本的な解決策が、電気工事を依頼して壁にコンセントを増設することです。

最大のメリットは、なんといっても見た目がすっきりし、延長コードが不要になることで安全性も格段に向上する点です。

費用は、増設する場所や配線の状況によって異なりますが、一般的には1箇所あたり1万円から3万円程度が相場です。

ただし、これは近くにある既存の電気配線から分岐させる場合の費用であり、分電盤から新たに専用の配線(専用回路)を引く場合はさらに高額になります。

賃貸物件の場合の最重要注意点

賃貸物件の場合は、必ず事前に大家さんや管理会社の許可が必要です。

無断で壁に穴を開けるなどの工事を行うと契約違反となり、退去時に高額な原状回復費用を請求される可能性があります。

必ず「サロン運営の安全性向上のため」という目的を伝え、書面で許可を取りましょう。

家具にコンセントを埋め込む!DIYやオーダー家具で理想の位置に電源を確保する工夫

施術用のワゴンやカウンターテーブルといった家具に、コンセントを埋め込んでしまうという方法もあります。

オーダー家具を製作する際にオプションとして依頼したり、DIYが得意な方であれば、市販の埋め込み式コンセントパーツを使って自分で取り付けることも可能です。

この方法のメリットは、まさに「本当に欲しい場所」にピンポイントで電源を確保できる点です。

例えば、ネイルデスクに直接USBポート付きのコンセントを埋め込めば、お客様のスマホ充電サービスもスマートに提供でき、喜ばれること間違いなしです。

ただし、電気配線を伴うDIYは感電などの危険も伴うため、知識と技術に自信がない場合は無理をせず、プロに依頼することを強くおすすめします。

天井から電源を!ライティングレールを使ってコンセントの位置を自由にするアイデア

天井に設置されている照明用のシーリングライトやペンダントライトの取り付け部分(引掛シーリング)に「ライティングレール(ダクトレール)」を取り付けると、照明だけでなく電源の確保も可能になります。

ライティングレール用の「コンセントプラグアダプター」という部品を使えば、レールの好きな位置から電源を取ることができるのです。

天井からコードを吊るす形になるので、ペンダントライトのようなおしゃれなデザインの延長コードを選べば、空間デザインのアクセントにもなります。

この方法は、床に配線を一切這わせたくない場合や、部屋の中央で電源が必要な場合に特に有効です。

業者に頼まなくても、自分で簡単に取り付けられる工事不要のタイプも市販されているため、賃貸物件でも導入しやすいのが大きな魅力です。

自宅サロンの施術内容別コンセント問題の解決事例と工夫のポイント

自宅サロンと一口に言っても、ネイル、エステ、アイラッシュなど、その業種によって使う機器や必要なコンセントの位置、数は様々です。

ここでは、具体的な施術内容別に、よくあるコンセントの悩みと、それを解決するための工夫のポイントを事例としてご紹介します。

ご自身のサロンに近いケースを参考に、より具体的な解決策のヒントを見つけてください。

ネイルサロン編!UVライトやダストクリーナーでコンセントが足りない時の解決策

ネイルサロンでは、お客様の左右の手を施術するために、UV/LEDライト、ネイルマシン、集塵機(ダストクリーナー)、デスクライトなど、デスク周りに多くの電源が必要になります。

コンセントが足りないと、その都度プラグを抜き差しすることになり、施術効率が大きく低下してしまいます。

この場合、デスクの天板裏や側面に、ネジで固定できるタイプの電源タップを取り付けるのが非常に有効です。

サンワサプライなどから販売されているマグネット付きやクランプ固定式の電源タップを選べば、デスクに穴を開けずにがっちり設置できます。

これにより、複数の機器を常に接続した状態にでき、コード類もデスク下にすっきりとまとめることが可能になり、お客様から見えないスマートな作業環境が実現できます。

エステサロン編!複数の美容機器を同時に使う時のコンセントの位置と配線の工夫

フェイシャルエステなどでは、スチーマー、吸引器、超音波美顔器など、複数の美容機器を施術の流れに合わせて使用します。

これらの機器を乗せたワゴンを、施術ベッドの周りでスムーズに移動させたい場合、ワゴンの移動範囲を考慮した配線計画が重要です。

ワゴンの定位置近くの壁に、口数の多い延長コードを設置し、そこからワゴンに電源を供給するのが一般的です。

その際、コードが長すぎると移動の邪魔になったり、ワゴンの車輪に絡まったりする危険があります。

電話の受話器のコードのように伸縮する「カールコード式」の延長コードや、必要な長さだけ引き出して使える「コードリール式」の延長コードを活用すると、使わない時はコードがすっきりとまとまり、安全でスムーズな動線を確保できます。

アイラッシュサロン編!施術ベッド周りのコンセントが足りない問題を延長コードで解消する具体例

アイラッシュサロンでは、施術者の手元を照らすアームライトや、グルー(接着剤)の適温を保つための小型の保冷庫、快適な湿度を保つための加湿器など、施術ベッド周りに電源が必要となります。

特に、電動リクライニングチェアのモーター電源も必要になる場合、コンセントの位置が限られていると非常に不便です。

ベッドのヘッドボード側やフット側にコンセントがない場合は、壁からベッド下を通して配線するのがおすすめです。

その際、ベッドの脚やフレームにコードクリップでコードを数カ所しっかりと固定し、お客様が見ても配線が目立たないように工夫しましょう。

細めの延長コードや、ベッドフレームの色に合わせたカラーのコードを選ぶと、より生活感をなくすことができます。

これから開業する人必見!自宅サロンの物件選びで失敗しないコンセントの位置と数のチェックリスト

もし、あなたがこれから自宅サロンを開業するために物件を探しているのであれば、コンセントの位置と数は絶対に妥協してはいけない最重要チェックポイントです。

内装や日当たりはリフォームや工夫で変えられますが、コンセントの根本的な問題を後から解決するには、多額の費用と手間がかかる場合があります。

ここでは、物件の内見時に確認すべきポイントをリストアップしました。

理想のサロン運営を実現するために、ぜひ参考にしてください。

内見時に必ず確認!自宅サロンのレイアウトを想定したコンセントの位置の重要性

物件の内見に行く際は、必ずメジャーと、事前に作成したおおまかなサロンのレイアウト図を持参しましょう。

そして、施術ベッドやデスク、お客様用のソファなどをどこに置くか具体的にシミュレーションしながら、それぞれの場所の近くにコンセントがあるかを確認します。

内見時のチェックポイント

  • 施術の中心となるエリア(ベッドやデスク周り)にコンセントはあるか?
  • お客様が待機するスペース(ソファ周り)にコンセントはあるか?
  • 欲しい場所にコンセントがない場合、どの壁から延長コードを引くことになるか?
  • その際の配線ルートは、動線を妨げず安全か?見た目は悪くならないか?

ここまで具体的にイメージすることが失敗を防ぐコツです。

コンセントの位置一つで、サロンの使い勝手やデザイン性が大きく変わることを念頭に置きましょう。

最低限必要なコンセントの数は?自宅サロンの業種ごとに考えるべき電源容量

コンセントの「位置」だけでなく、「数」と「電気容量」も非常に重要です。

各壁面に最低でも1箇所(2口)ずつあるのが理想ですが、特に施術スペースやカウンセリングスペースには、それ以上の数があると安心です。

内見時には、すべてのコンセントの位置と口数を間取り図に書き込んでいきましょう。

さらに、ブレーカー(分電盤)を見て、その部屋全体の電気容量も確認が必要です。

分電盤のフタを開け、一番大きいメインのスイッチに「30A」「40A」といったアンペア数が書かれているので、それをチェックします。

消費電力の大きい機器を多用するエステサロンなどは、契約アンペア数が低いと施術中にブレーカーが落ちる可能性があります。

必要であれば契約アンペアの変更が可能かどうかも、不動産会社や大家さんに契約前に必ず確認しておきましょう。

賃貸物件でコンセント増設は可能?大家さんや管理会社に確認すべき事項と交渉のコツ

物件が非常に気に入ったものの、どうしてもコンセントの数や位置に問題がある場合、増設工事が可能かどうかを契約前に確認することが重要です。

賃貸物件では、壁に穴を開けるような工事は原則として禁止されていますが、交渉次第では許可が下りるケースもあります。

その際は、ただ「増やしたい」と伝えるのではなく、「お客様の安全を守り、火災リスクのない安全なサロン運営を行うために、専門業者によるコンセント増設を行いたいと考えております。退去時には責任を持って原状回復いたします」といったように、目的と誠意を明確に伝えることが交渉のコツです。

許可が得られた場合は、後々のトラブルを避けるため、必ずその内容を覚書などの書面で交わしておくことを忘れないでください。

自宅サロンのコンセント問題を解決するおすすめ便利グッズの具体的な商品紹介

ここまで解説してきたコンセント問題を、よりスマートに、より安全に解決するために役立つ便利なグッズはたくさんあります。

漠然と探すのではなく、具体的な商品名やブランドを知ることで、あなたのサロンにぴったりのアイテムを見つけやすくなるはずです。

ここでは、デザイン性、機能性、安全性の観点から、特におすすめのグッズをいくつかご紹介します。

これらを活用して、ワンランク上のサロン環境を整えましょう。

おしゃれな延長コードならこれ!エレコムや山崎実業のデザイン性が高い電源タップの紹介

事務的なイメージを払拭したいなら、まずチェックしたいのがデザイン性の高い延長コードです。

  • エレコム「un modo」シリーズ:PC周辺機器メーカーならではのノウハウが詰まった、インテリアに溶け込む絶妙なカラーリングと質感が特徴の電源タップです。USBポート付きのモデルも多く、機能性も抜群です。
  • 山崎実業「tower」シリーズ:そのシンプルで洗練されたデザインから、ミニマルで清潔感のある空間を目指すサロンにぴったりです。ケーブルボックスと合わせて使うと、統一感が出てよりおしゃれになります。
  • Fargo「TAPKING」シリーズ:プラグの差し込み口がそれぞれ回転するため、大きなACアダプター同士が干渉せずにスッキリ収まる機能性が魅力です。見た目もスタイリッシュで、グッドデザイン賞も受賞しています。

Amazonや楽天市場、インテリアショップでこれらのブランド名を検索し、あなたのサロンのコンセプトに合う一品を探してみてください。

配線をすっきり隠す!イノマタ化学のテーブルタップボックスなど便利な収納アイテムの活用術

ごちゃごちゃした配線を一瞬で隠せるケーブルボックスは、自宅サロンの必須アイテムと言っても過言ではありません。

  • イノマタ化学「テーブルタップボックス」:手頃な価格でありながら、シンプルなデザインと豊富なサイズ展開で非常に人気があります。ボックスの上でスマートフォンの充電ができたり、熱を逃すための通気口が設けられていたりと、機能面も充実しています。
  • BlueLounge「CableBox」:グッドデザイン賞を受賞したことでも知られる洗練されたデザインが特徴です。少し価格は上がりますが、見える場所に置いてもインテリアを損なわない質の高さが魅力で、本物志向のオーナー様におすすめです。

これらのボックスを活用するだけで、コンセント周りの印象が劇的に改善され、掃除も楽になります。

ほこり防止で安全対策!サンワサプライのコンセント安全キャップなどを使って火災リスクを低減する工夫

安全対策を手軽に、かつ効果的に強化できるアイテムも積極的に活用しましょう。

トラッキング火災の予防に絶大な効果を発揮するのが、コンセントの空いている差し込み口を塞ぐ「コンセント安全キャップ」です。

サンワサプライエレコムなど多くのメーカーから、数十個入りで数百円という非常に安価で販売されています。

元々は小さなお子様がいるご家庭での感電防止に使われるアイテムですが、ホコリの侵入を物理的に防ぐという観点から、自宅サロンでもぜひ導入したい必須グッズです。

また、プラグとコンセントの間に挟むだけでホコリと湿気をガードするシリコン製の「コンセントキャップカバー」もあり、これらを併用することで、より安全性を高めることができます。

まとめ

ここまで、自宅サロンのコンセントの位置や数が足りないという問題を解決するための、様々な工夫と安全対策について詳しく解説してきました。

コンセント問題は、見て見ぬふりをしていると、サロンの魅力や安全性を損なう大きな要因になりかねません。

しかし、正しい知識を持って一つ一つ対処していけば、必ず解決できる問題です。

最後に、この記事の要点を振り返り、あなたの理想のサロン空間を実現するための一歩を踏み出しましょう。

今回の記事の要点!コンセントの位置が足りない問題は延長コードの工夫で乗り切れる

自宅サロンのコンセント問題は、多くの場合、大掛かりな工事をしなくても、延長コードの選び方と使い方を工夫することで解決可能です。

重要なのは、サロンの雰囲気を壊さないデザイン性の高い製品を選び、家具の裏や配線カバーを活用して生活感を徹底的に隠すことです。

ごちゃつく配線はケーブルボックスにまとめて、見た目の美しさと安全性を両立させましょう。

まずは現状を把握し、できるところから小さな工夫を始めてみてください。

安全とおしゃれを両立!自宅サロンに合った延長コードを選んで快適な環境を作る第一歩

延長コードを選ぶ際は、デザイン性だけでなく、接続する機器の合計消費電力を確認し、許容ワット数(1500W)を超えないようにすることが絶対条件です。

危険なタコ足配線や数珠つなぎは避け、定期的な掃除でトラッキング火災を予防しましょう。

お客様がつまずかないよう、動線を最優先に考えた配線も不可欠です。

安全が確保されて初めて、おしゃれな空間づくりが活きてきます。

あなたの自宅サロンに最適な延長コードを見つけ、安全で快適な環境を整えることが、お客様の満足度向上への大きな第一歩です。

あなたの自宅サロンがもっと素敵になる!コンセント問題を解決して最高のサービスを提供しよう

コンセントの位置や数が理想通りになるだけで、日々の施術効率は格段に上がり、サロン空間はより洗練された印象になります。

配線のストレスから解放されることで、あなたはもっと施術そのものや、お客様とのコミュニケーションに集中できるようになるはずです。

この記事で紹介した工夫やアイデアを参考に、ぜひあなたの自宅サロンのコンセント問題解決に取り組んでみてください。

快適で安全な環境を整えることこそが、お客様に最高のサービスを提供するための大切な基盤となるのです。

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